前の話
一覧へ
次の話

第4話

手紙
20
2024/06/20 15:00
貴方「はぁー、お腹いっぱい」

曽野「遅くなってすまないね、朝早いと言うのに
車が渋滞していてね」

貴方「そうだったんだ」

曽野「…澄清は、何か言ってたかい?」

貴方「え?…なにも言ってないよ」

言ってないよね…?

わかんない話聞いてなかった

曽野「そうかい、ならいいんだ」

そういえば曽野さん、手紙もらってたよね

貴方「ねぇ、手紙なにが書いてあるの?」

曽野「…さぁね、もしかしたらラブレターかもしれないから、私1人で見てみるとするよ」

貴方「うん、わかった!」

嘘が下手

曽野さんは昔から嘘をつくとき髪を触る

手紙は曽野さんがいない時に見てみよーっと!

貴方「じゃあ遊んでくるね!」

曽野「…あなたの下の名前」

貴方「ん?」

曽野「これを持って行きなさい」

そう言って渡されたのは

貴方「なにこれ…?」

曽野「短刀だよ」

なんで???

貴方「銃刀法違反じゃ…」

曽野「もし警察にバレたらこう言えばいい

「私は審神者です」とね」

貴方「お、おぉ…わかった」

でもなんではにわ?

曽野「"ハ"ニワじゃない"さ"にわ」

貴方「さにわね、了解した!じゃ、行ってきまーす!」

曽野「行ってらっしゃい」










ザワザワザワザワ

人がいっぱいダァ

さすが街中

まぁ私は人混みが苦手なので









貴方「っついたぁ!!」

山で遊びます

元々住んでるところが田舎だからね

山は友達⭐️

貴方「お!これナナフシじゃない?!」

いやぁ立派ですなぁ

ガサッ

貴方「お?」

今ガサッていったよね

なんだろ、熊かな

ガサッガサガサッ

貴方「…」

猪…?

いや、

「っう"ぅ」

貴方「なっ!」

人?!

めっちゃ傷だらけじゃん!

貴方「だっ大丈夫ですか?!」

「なっ、人間っ!」バッ

貴方「うぉっ!」

か、刀?

なんで?この子もさにわっての?

てか、すごい綺麗な服だけど…めっちゃボロボロ

うーん、家に連れて行かたいんだけど

すごい警戒されてるしなぁ

かと言って病院は目立つよなぁ

貴方「…ねぇ、」

「っ」ビクッ

いや泣きそう

あの人の気持ちわかったわ…ごめん

貴方「その傷、どうしたの?髪の毛も不揃いだし」

綺麗な淡香色の髪の毛

でもそれもガタガタで不揃い

「…ぼ、く…ぁ…」バタッ

貴方「えっ?!」

た、倒れちゃった…

どどどどどうしよううううう

貴方「とっととっとりあえず運ぶ!」

貴方「失礼しまーす…」ヒョイッ

おうまいが

軽すぎじゃない?

え?なん、え?私より軽いんだけど???

貴方「…にしても」

この短刀、なんのためのものなんだろ








ガヤガヤザワザワ

なるべく人目につかないように

「こんにちは」

貴方「っひ?!」

みっ耳元!!!

アウト!!退場!!!!!

あ、やべこの子見られた

澄清「おや?その子供、もしかして貴方が…」

貴方「っんなわけないでしょうがっ!」

澄清「…ふふっ」

貴方「?」

急になに?

澄清「いやぁ失礼、絶好のチャンスだなぁと思って」

チャンス…?

澄清「言ったでしょう?貴方を貰うと」

貴方「っあングッ?!」

澄清「しーっ、静かに」

急に路地裏へ連れ込まれた

まずい、この子抱えて走れるか…?

もし転んだりしたら危ない…

どうする

この変態をどうやって撒く

澄清「さぁ、着いてきてもらいましょう」スッ

貴方「っ!」

誰か助けてっ!!!

カタカタカタッ

な、なにっ?!

刀が揺れて、

ブワッ

貴方「?!」

澄清「なっ!」

急に桜が視界いっぱいに舞う


「悪いが」

だ、れ?

ガシッ

澄清「っぐ!」

「手短にすませてぇんだ」

男の子…?

この子、短刀持ってる…

澄清「なぜっ、ここにいる!」

「聞こえなかったのか?」

ギギギギッ

澄清「う"っ!いっ!」

えぐいえぐいえぐい

腕からなってはいけない音なってる

「早くこの手を離せ」

澄清「っくそ!」バッ

貴方「っはーっ!」

おぉ、息がしやすい

「大丈夫か?」

貴方「あ、貴方は」

澄清「お前っ、曽野から受け取っていたんだな」

貴方「え?」

澄清「あの野郎っ!」

グワッ!

その瞬間、骨のようなものが現れた

貴方「な、に…あれ」

きもちわるっ!

「俺が抑えておく、早く乱を連れて行ってくれ」

貴方「っうん!」ダッ!

澄清「待てぇ"っ!!」

「お前の相手は俺だ」



はやくっ

早く早く!

走れ走れ走れ

転ぶとかもうどうでもいい!

とにかく走る!


貴方「はっはっはっ、っ見えた!」

マイハウス!!

ガチャッ

貴方「っただいま!」

曽野「そんなに慌ててどっ?!」

貴方「曽野さんっ、この子」

曽野「こっちに連れてきてくれ」

貴方「うん!」


曽野「ここに寝かせて」

ソッ

貴方「…この子、大丈夫?」

曽野「あぁ、絶対に助かるよ」

貴方「…」

曽野「私が治療するから、その間部屋の外で待っててくれ」

貴方「え?わ、わかった」

手伝わなくていいのかな








プリ小説オーディオドラマ