第12話

#10
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2024/04/23 22:01


ー出会いと過去ー

凌輝
いや、「え?」じゃねーよ(笑)
俺言ったんだから樹音も聞きたい
樹音
んー…………(笑)
樹音
あんまり自分語り好きじゃないんだよね…
樹音
聞くのはいいんだけど
凌輝
んー………
凌輝
そっか……
すると凌輝が少し落胆したような表情になる
樹音
(笑)
凌輝
なんだよ(笑)
樹音
いや、なんか面白いなって(?)
凌輝
俺が?
樹音
顔が(?)
俺達はまた少し間を開けてから
目を見合わせて笑い合う
凌輝
てか樹音が付き合ってる人への
接し方とか全然想像できないわ。
樹音
んー………?
樹音
意外と普通だと思うよ(笑)
俺は自分の行動が舜斗に対して
普通なのかわからないまま「普通だ」とこたえる。
凌輝
え、俺に接するみたいに接してんの?
樹音
ん、
樹音
それはない(笑)
凌輝
なんだよ(笑)
俺達はまた少し大声で笑う
凌輝
てかますます気になるんだけど
樹音とその付き合ってる人……(?)のこと
樹音
…………。
俺は無言で舜斗のことを思い出す


(樹音の妄想の中)人によっては少し刺激的なシーンあり🤫

舜斗「樹音くーん!」(めちゃ笑顔で)

舜斗「ん、、じゅの、く、、」(眠そうに)

舜斗「樹音くん……?」(不安そうな)


舜斗「あっ……んっ……!?もっと……」(ご想像にお任せします)
樹音
…………んふふ♡
凌輝
……え?
樹音
………あ、ごめん。
凌輝
え、なに今の(笑)
樹音
ちょ、いや、なんでもない………。
凌輝
………
すると凌輝は俺の顔を見て少し察したように
凌輝
うっわ!お前変な妄想すんなよ?!
樹音
……ふ
凌輝
いや、「ふふ」じゃねーし(笑)
凌輝の顔が少し赤くなっている
凌輝
てか、聞きたいんだけど。
樹音の付き合ってる人とのこと。
樹音
えー………
凌輝
俺話したし……!お願い…!
凌輝
マジ聞きたい
樹音
えー、でm……(でもって言おうとした)
凌輝
お願い!!!(言葉を遮った)
凌輝があまりに言ってくるので
樹音
んー………(笑)
樹音
自分語り苦手だし、めっっちゃ
空気重くなるかもだけどいい?
凌輝
………え!マジ?!
凌輝
聞きたい!!
樹音
んー、いいよ……(笑)
樹音
あ、
樹音
てか話すならもう言っちゃうけど
俺の付き合ってる人「舜斗」ね。
凌輝
…………
凌輝は少し考えた顔をしてから
凌輝
え、
凌輝
舜斗?!
樹音
(笑)
樹音
うん(笑)
凌輝
あの、同い年で、サークル同じの?
樹音
うん
凌輝
え、あの、静かめな…?
樹音
うん(笑)
凌輝
えー、俺舜斗のこと
なんか人と話さない人なのかと思ってた
樹音
んー、
樹音
そういうわけじゃないけど、
舜斗人見知りだからね。
樹音
凌輝から話しかけたら、
明るく返してくれると思うよ。
凌輝
マジかぁ。
凌輝
話してみる今度
樹音
話したことないの?
凌輝
サークルの時ちょっとぐらい
樹音
(笑)そっか
凌輝
で、じゃあ、舜斗と付き合った理由は?
樹音
えっとね………
俺は舜斗との昔のことを振り返る
樹音
高校なんだけど……
凌輝
え?高校から一緒なん(笑)
樹音
うん。そのまま同じ大学にした。
凌輝
へぇ……(なんかすげぇ…と思ってる)
樹音
まあ、で、
樹音
なんて言えば良いんだろ…。
良い言い方が思い浮かばない……(笑)
凌輝
ん、伝わればいいよ
樹音
おけ。
樹音
あのね、イジメられてたの。
凌輝
え……舜斗が?
樹音
んーん。
樹音
俺が。
凌輝
え……?!
樹音
あ、
樹音
大丈夫…!もう双方話し合って
解決したことだから……。
凌輝
いや、でも……
樹音
ま、まあ……それで、
樹音
俺がずっと苦しんでるのに
気づいた生徒とかが、
樹音
ちょくちょく助けてくれたりはしてたの。
樹音
まあでもイジメは終わらなくて。
凌輝
うん……
樹音
ずっと皆には「大丈夫。」って言ってるのにも
やっぱり限界があって
樹音
ほんとに辛いなー。
俺この夏死ぬのかなー。とか思ってたら
凌輝
え……、うん…、
樹音
今までマジで一回も話したことない、
どんなやつかも知らない舜斗が、
樹音
泣きながら顔真っ赤にして
助けに来てくれたの。
凌輝
………!
樹音
外の体育館倉庫で、イジメの主犯のやつに
俺が「やめてくれ」って言ったら
樹音
殴られそうになって。
樹音
それを止めてくれて。
凌輝
うん………
樹音
いや、そりゃさ、
樹音
皆助けに来てくれたことはあったよ。
樹音
守ってくれたりさ。
樹音
でも俺にとっては
樹音
人見知りで、一回も話したことなくて、
人と話すのさえ苦手な〝舜斗〟が
樹音
助けに来てくれたことが嬉しかったんだよね
凌輝
………
凌輝の目が少し潤んでいる
樹音
(笑)
凌輝
そ、それで樹音は好きになったの……?
凌輝が少し震えた声で話しかけてくる
樹音
んー、多分そうだけど……、好きだ!
って気づいたのはもう少し後かな
凌輝
んー………
凌輝の目から涙が零れそうになり、
口がへの字になってぷるぷると震えている
樹音
んっ……な、なに(笑)
凌輝
うっ……
凌輝
樹音〜、!
凌輝が急に席から立ち上がり抱きついてくる
樹音
お、おぉ……(?)
凌輝
俺も守る……、
凌輝
樹音のこと(泣)
樹音
………(笑)
樹音
うん。ありがと。


この時、

昔のことを思い出して俺も涙が出たのは秘密。

書き終わったぁぁぁあ!(?)
舜斗くんと樹音くんの出会いは大事だな……。と思いめちゃ案を練った結果、
この話になりました!正直、イジメの話を書くことに内心ヒヤヒヤしている反面、
書くのめちゃはかどったのも事実((🤫

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