ーヒロsideー
みんなのこと信じてないわけじゃないけど、各自で
散らばってるような状態で勝てるような相手じゃないことはわかった。
長年この森に住み続けているからかな?
この森、この空間自体がアイツらのものになってる。
きっと、奴らが指示すればこの森は奴らの言うことをきく。
これは悪までも計画的撤退なわけで、決して負けを
認めた撤退では無い。
みんなを死なせやしないから安心してね、父さんたち
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ーるなsideー
屋敷に入ったはいいものの明らかに可笑しい
音はやたらと響くし、床も見た目からは想像できないくらい柔らかい
そう、まるで…………
敵が来た時に自分が有利に、相手が不利になるように設計されてる。
だからきっと、天井も見た目より低い
…………なるほど
なら、あそこを壊せば
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ーえとsideー
みんな黙ってる
だけど、場の空気は重くない。
むしろ、少しあたたかいようなホワホワした雰囲気
居心地いいな
パリンッ
シュッ
ヒラリッ
急に諦めた?
いや、たぶんあの様子は
パリン
ヒロさんは一瞬部屋の中を見てから一言。
と言い、るなたちの頭をわしゃわしゃっと強く撫でてくれた。
さっき、るなが帰ろうと言った時えとちゃんがほんの少し苦しそうな顔をしていた。
きっと、気のせいじゃない。
でも、るなは今の生活が幸せだから
だから、見なかったことにするね
それが、私なりの正解だから。だから、また褒めてね
家庭教師さん、いつまでも待つから。
__________To be continued
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。