
2025年12月19日、政府は、12年ぶりに改訂された首都直下地震の被害想定を公表しました。
内容は以下の通りです。
▼最も被害が大きい「都心南部直下地震」
東京湾岸部の一部で震度7に達します。
また、横浜・川崎・千葉・さいたまなど、首都圏の政令指定都市も、ほぼ全域で震度6弱以上となります。

首都直下地震モデル・被害想定手法検討会『地震モデル報告書 図表集』図4.15「都心南部直下地震(プレート内)の震度分布図 上図:広域図」及び、計算結果集「⼀覧表:最⼤震度(概要) 都⼼南部地震の震度」より、各地域の最大震度を抽出した。
震度観測点に関わらず、各地域の最大震度を表示している。▼想定最大震度
首都直下地震は、先述の「都心南部直下地震」だけでなく、活断層や相模トラフ巨大地震(プレート境界)、プレート内地震など、計23地震(注)が想定されており、1都3県全てで、震度7に達する恐れがあります。

首都直下地震モデル・被害想定手法検討会『地震モデル報告書 図表集』図4.39より、「首都直下のM7クラスの地震による震度分布を重ねた震度分布図(図4.38に今回検討した19ケースの震度分布図を重ね合わせたもの)」に、図4.44「最大クラスの地震による震度分布」を重ね合わせ、その最大値を抽出
注)複数ある想定の、各地域の最大震度を反映した図であり、単一の地震でこの震度分布になる訳ではない。
また、誘発地震・連動及び、津波の想定のみ公表されている一部の地震は考慮していない。
▼最大津波高

首都直下地震モデル・被害想定手法検討会『地震モデル報告書 図表集』図5.21「海岸の津波高さグラフ(満潮時)(延宝房総沖地震タイプの地震)」に、図5.39〜図5.43「海岸の津波高さグラフ(満潮時)最大クラス ケース1〜3」を重ね合わせ、その最大値を抽出
注)「3m超」は大津波警報、「1m超」は津波警報、「津波あり」は津波注意報の発表基準。
複数ある想定の、各津波予報区内の最大津波高を、各津波予報区に反映した地図であり、実際に地震が発生した場合、この通りの津波の高さになるとは限らない。また、誘発・連動等は考慮・想定されていない。
関東地方で想定される地震により、10メートルを超える「東日本大震災クラスの巨大津波」が襲来する恐れのある地域は、茨城県、千葉県九十九里・外房、千葉県内房、相模湾・三浦半島、伊豆諸島、静岡県です。
また、東京湾内湾でも、3メートルを越える大津波が襲来する恐れがあります。
更に、震源域が陸に近いため、巨大地震発生後、すぐに津波が到達する恐れがあります。
▼直接の死者
約1万8000人
▼災害関連死
約4万1000人
▼全壊及び焼失する建物
約40.2万棟
▼避難者数
約480万人(最大となる発災2週間後)
▼帰宅困難者(注)
約840万人(うち東京都:約480万人)+88万人(注)
▼経済損失
82.6 兆円(資産等の被害と経済活動への影響の合計)
※いずれも都心南部直下地震、冬の夕方、風速8m/sでの値(注)
注)帰宅困難者の想定のみ、平日の12時に地震が発生し、公共交通機関が全域的に停止した場合。帰宅困難者の数字に、外国や東京都市圏外からの観光・出張客等が上乗せ(+)される。
また、試算によると、今後、防災意識が向上し、有効な対策を取った場合、被害は次のように減ると試算されています。
▼建物の耐震化率を100%に→
建物倒壊に伴う死者8割減
▼家具の転倒防止対策の実施率を100%に→
屋内転倒・落下物による死者8割減 冬の深夜の想定
記事公開日:2025年12月19日
参考資料等
出典:内閣府防災情報
▼首都直下地震モデル・被害想定手法検討会(令和6~7年)より
・図表集
https://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/higaisotei/pdf/r7houkokusho2.pdf
・市町村別一覧表(震度)
https://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/higaisotei/pdf/r7houkokusho3-1.pdf
・市町村別一覧表(津波高、津波到達時間)
https://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/higaisotei/pdf/r7houkokusho3-2.pdf
▼首都直下地震対策検討ワーキンググループ(令和5~7年)より
・都心南部直下地震の被害想定【定量的な被害量】
https://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/taisaku_wg_02/pdf/r7higai_soutei1.pdf













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。