とにかく私達は勉強した
わからないとは先生の分身に聞きまくった。
さしもの殺せんせーも忙しすぎて…分身の形が大きく乱れるほどにね。ここで無ざまな結果を出しては、たとえ暗殺に成功したとしても…多分私達は胸を張れない。
生徒は殺し、先生は教えた暗殺教室
教え通りに第二の刃を身につけた事をターゲットに報告できてないままじゃ卒業できない!!
そして
決戦の日
殺気立ちすぎでは??怖いんだけど
と余裕ぶっこいてるように見えるが、そうでもない。
不安もあるでもそれより…
ほんとそういう所、好きだな。
2人の怪物に殺意を教育された生徒が、
因縁に決着をつけるべく今…
紙の上で殺し合う!!
「始め!!」
殺しあったその先に、正解がきっところがってる。
真実の12月、殺せんせーの暗殺期限まであと…3ヶ月
「それまで!!」
今回のテストは確かに半端じゃない、
でもそれ以上に勉強したもん。
多分だけど、平均ラインは今までとは比較にならないほど低くなる。
満点取れるなんて学年に1人いれば奇跡レベル
つまりはこのテスト、順位の白黒がはっきりつく。
気づけば…最終問題だった。
さて、どうやって仕留めよう。
残りの半数はほとんどが時間ギリギリ、最後まで解ける余力はすでに無い。残り時間で満点を出せる可能性を残していたのは…この3人だけだった。
昔からバレーチームの仲間が言ってたっけ、
「同じ人間でもさ私とあなたの下の名前じゃなんでこんなレベルに差がついちゃうの…やっぱあなたの下の名前は才能が違うんだ。ずるいよねほんと」
…羨ましいのはこっちの方だ。
失うものがなくて、なんだって持ってるくせに…今だって幸せそうにバレーしてるくせに。
要するに人間は皆…他人の見えない苦しみを知らずに羨ましがるんだ。
ゆきちゃんみたく、父に背負わされたもの。
カルマみたく、先生に裏切られたもの。
渚みたく、母に強要されてたもの。
全部全部見えてないから、私からすれば羨ましいものばかりなのに。
どんな人でも他の人には見えない苦しみがあって、そういう意味じゃ皆同じ。
…で問題は、私の隠していた苦しみでこの問題が見えるかどうかだけど…
ん?待って…これ難しい計算なんかしなくてよくない?
この狭いひとつの立方体で区切ってたけど、原子を作る結晶ってことさこの外にもずっと同じ構造があるって事だ。
つまり、世界は箱で終わりじゃない!!
そして、私から見ればみんなが羨ましい部分で、でも中には苦しみの領域があって、それはみんな同じ。
私が見ていた箱の中から見ていたのはみんなの欠片にすぎない。みんな同じ大きさで同じ間隔、それを一つの箱で切り出すとこんなんになるから…8分の1。みんなの欠片は1人につき8分の1!つまひこの立方体の中で私と、他の8人を合わせた領域の比は、必ず1対1
私が目いっぱい自分の領域を主張したら他のみんなも同じように主張する。
箱の中身では1対1だから…私が主張できる領域の面積は立方体の半分まで!!
長々と計算しなくても、複雑な図形を考えなくてもいい
…ただ、自分の外にも世界があるって気付けたら
最終問題
立花 あなたの下の名前
20/20点













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。