第67話

幻覚と嘘の時間 2時間目
789
2026/03/22 16:25 更新



潮田渚
あなたの下の名前、僕さ殺せんせーに見抜かれてたみたい
あなた
…殺せんせーだもんね


「えーお前クリアしたの?裏のボスは倒した?」
「えーあいつ無理強すぎ」
「だろーな、あれ2週目じゃないとまず倒せねーよ」
「だよなー早速また最初からやろーっと」

そんな会話をする小学生の子達。ゆまも生きてたらあのくらいかなぁ…
あなた
最近のゲームってさ、大抵2週目があるよね。
あなた
1周目のデータの一部が引き継げて、プレイヤーもクリアのコツを知った状態で最初からできる。攻略も楽で、1周目よりより良いEDに辿り着けるじゃん?

でもさ、それじゃ
あなた
面白くないよね、人生なら。



潮田渚
ただいま…
あなた
お邪魔します、今日約束してないのに来てしまってごめんなさ…
潮田広海
ごめんねーあなたの下の名前ちゃん、今日はちょっとねぇ…。おかえり渚、ちょっとそこ座んなさい。
潮田広海
…またね、あなたの下の名前ちゃん!
あなた
は、はい!

だいたい大丈夫なのに、…まさか
あなた
渚、私ベランダで待ってるから何かあったら呼んでね。
潮田渚
…うん。


小声で話、渚の家から真隣の家へと入る。
…私として、ちゃんとだよね。
靴箱には母の靴があった、珍しくて目が見開く。

チャンス…だよね。
あなた
ただいま!
立花はなび
あなたの下の名前!今日はお母さん早かったから…ね、ちょ!
立花さくら
あら、ゆま、…あなたの下の名前おかえり

あなた
ねぇお母さん、久しぶり。

私はね…
立花母
ゆま、?
あなた
違うよ。私はあなたの下の名前、立花あなたの下の名前。あなたの娘であなたの唯一の息子じゃない!
立花さくら
きゅ、きゅうにどうしたの?あなたの下の名前、!
あなた
うるさいよ、!よくゆまと名前間違えるくせに!!
立花はなび
あなたの下の名前…


ねぇ、
あなた
聞いてお母さん、さくらお姉ちゃん!ゆまはもう居ないの!!
あなた
私はゆまじゃない!!
あなた
私はっ、…私は…


頭いっぱいに流れるみんなの声。

「あなたの下の名前さんひどいです!!」

「立花さんが一生懸命訓練していたからだプレゼントとでも思って受け取ってくれ。」

「あなたの下の名前、おやすみなさい。」

「あなたの下の名前姫は皆の姫なんだから〜ね?」

「立花、応援ありがとうな!」

「立花さん、よく本読んでるの見るからすきなの?」

「あなたの下の名前さんはどうしてそこまで…」

「、!あなたの下の名前…」

「立花、この猫のぬいぐるみいるか?」

「遊んできなよ、あなたの下の名前」

「ふふっ、あなたの下の名前ちゃんって呼んでもいい?」

「あのっ、あなたの下の名前ちゃん!教えてくれますか?」

「あなたの下の名前が提案してくれたんだ!」

「なーに、呼ばないなら俺だけ呼ぶよ?あなたの下の名前。」


「あなたの下の名前〜!!」

「あなたの下の名前、どうしたの?」

「ちょ!!あなたの下の名前はあげないよ?!」

「…あなたの下の名前も楽しそうだし」

「あなたの下の名前を守るのは僕だし!!」

「あなたの下の名前っ?!そ、それ、、」

「もー、あなたの下の名前の中にイチャイチャって言葉は無いの?」

「あははっ、、目が怖いよあなたの下の名前、可愛いけど」

「イトナくん、だめだよ。あなたの下の名前はだめ。」

「あなたの下の名前、もう限界なんだって!もうたくさん頑張ったんだよ!」

「あなたの下の名前がどこで取られるか分かんないんだから…」



「ねぇ、あなたの下の名前
すきだよ。この気持ちは本気なんだ。」
「永遠に待つよ……あなたの下の名前のこと。」

「あなたの下の名前ちゃんっ!
大人になったら僕のお嫁さんになって!」

「え、なんで?離れる理由がないじゃん。」

「あなたの下の名前のことがすきっ、、
ごめん、困らせちゃったよね、、笑」
「わかった、わかるまで待つよ!」


あなた
立花あなたの下の名前!
それ以下でもそれ以上でもない私だよ。


ごめん渚、わからないってずっと嘘ついてた。
ほんとうはねずっとわかってて
でも認めたくなかった。

でもさぁ…
あなた
いい加減こっち見てよ、お母さん!!
あなた
ねぇ!!!!
立花母
あなたの下の名前…?なに言ってるの…
立花母
ゆまでしょ?アンタはねぇ!!
あなた
ちがっ、!!

母の溢れ出る涙を見て、否定できなくなってしまった
怖い嫌だ私のせいで母は壊れる、?

違う、違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う、そうじゃないでしょ?…でもさ、こんな母の姿見ちゃうとさ、
立花母
あいつのこては忘れて貴方はゆまよ、ね?ゆま
あなた
私はっ…


その瞬間、窓から触手が見えた。いつも私を撫でてくれる暖かい触手。
安心して、落ち着く。そうだ、変わらなくちゃ。
そこに殺せんせーもいるから私は言いたいこと言わなきゃだよね。

あなた
ゆまじゃない!!
立花さくら
なっ、!
立花母
…そ、そんな…

毎日、私のため…ゆまのためにしてくれるツイン下お団子を乱暴に解く。少し痛いがそんなのどうでもいい
あなた
私はゆまとして生きるのを卒業します。
あなた
そして、立花あなたの下の名前としてちゃんと人生をやり直す!
立花はなび
あなたの下の名前、!

あなた
もうさ、純情に従ってた私じゃないよお母さん、さくらお姉ちゃん。
立花母
そんなこと許されるわけが、!
立花さくら
あなたの下の名前にはゆまとして生きてめらわないと!!

殺せんせー
そんなのおかしいですよ、お二人方。
立花はなび
え、は、どっから入ってきた?!
殺せんせー
そんなのどうでもいいです!問題なのは子供の人生を強制し、他の人間として生きろということです。
殺せんせー
お母様、お姉様は彼女の気持ちを考えたことはありますか?家族から亡くなった弟として扱われる気持ちが。あなたの下の名前さんがどんなに重く背負わされていたのか。
殺せんせー
失うことはとても辛いことです、ですが辛いのはあなただけではない。この子も辛く、いまもです。
立花母
…
立花さくら
…
殺せんせー
あなたの下の名前さん、もう一度言ってやってはいかがです?

自分の言いたいことをいい終わった殺せんせーはニヤニヤと私にそういう。
あなた
私は、立花あなたの下の名前。これからはちゃんと私の人生を生きていく!!
立花母
…ごめんなさい、私夫と息子を失った悲しみを貴方にぶつけてしまって…あなたも辛かったよね。
立花さくら
ごめん!弟が欲しい夢がかなって嬉しかったのが一瞬でどん底に落ちて狂ってたや、私。
立花はなび
私もいつも見てるだけで止めれなかった
もっと、早く助けてれば…
あなた
んーん、大丈夫だよはなびお姉ちゃん!
ありがとう、支えてくれて

ぎゅっと抱きつく、そしてお母さんとさくらお姉ちゃんの方を見る。


あなた
簡単に許せる事じゃないけどさ、少しずつ…またあなたの下の名前として家族に戻ろうよ。
立花さくら
いいのっ、?
あなた
普通の家族、憧れてたの!
立花母
…あなたの下の名前、ごめんなさい。ありがとう。


名前をやっと呼んでくれた…そのことに涙があふれる
あなた
うっ、お母さっ、…
立花母
ごめん、ごめんねぇ…

久しぶりに撫でれた手は暖かくて家族って感じがした
立花あなたの下の名前は嘘をつかずに家族と話せたそう喜ぶ姿にほっこりと笑顔を向ける殺せんせー。

やっとほんとうの家族になれた。
…認められた、私があなたの下の名前だと。
あなた
ふふっ、…

そのことを渚に報告するのがワクワクのあなたの下の名前。


あなた
…観念しなきゃなぁ、
あなた
すきだよ、渚。


その声は冬の風に溶け込んでいった。
冬が始まった、誕生日も近づいてるなぁ〜と実感がくる。
15歳。渚よりも遅い誕生日。
でもまぁギリギリカルマには勝ってる!!と誇る。
ほんとにギリギリだがな。(一日違い)
あなた
恥ずかし、…
あなた
き、聞かれてないよね、?

チラチラっと周りを見渡す。
あとあと、さっきの発言が恥ずかしくなるあなたの下の名前であったのだった。


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