第3話

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2023/12/16 00:58
フリーレン
ヒンメル、本気でそう言ってるの?
ハイター
魔族の子供を旅に……今回ばかりは私は賛成できませんね
アイゼン
俺もだ


ヒンメルが言ったことはこうだった
『あの子をパーティーに入れないか?』





フリーレン
(どうせあの子も同じ、)
言葉で人を欺く化け物





ヒンメル
っ……
ヒンメル
そうだね……


フリーレン
また被害が出る前に、あの子は殺しておいた方がいい
フリーレン
私がやるよ



ス……


あなた
……
あなた
……お母さん?
フリーレン
……言葉で欺こうとしても意味ないよ。君たち魔族に家族なんてものがないのは知ってる
あなた
……あなた私のお母さんそっくりね
フリーレン
……?
ヒンメル
フリーレン?
アイゼン
……(カチャッ



















あなた
あ……


魔族の子の瞳から出たのは
冷たく、暖かい透明な何か


フリーレン
(魔族が……涙…?)
あなた
あ、えっと、ごめんなさい
ヒンメル
フリーレン
フリーレン
ヒンメル……


ヒンメル
魔族に、涙を流す器官はない
ヒンメル
それに、あったとしても魔族は過去を思って悲しくはならないだろう
フリーレン
……そうだね


魔族は醜く、混沌で形成された化け物
怒りや憎しみはあったとしても
“悲しみ”なんて慈愛は存在しない



フリーレン
……私の負けだよ、ヒンメル
フリーレン
この子は正真正銘……


あなた
……?



フリーレン
人間と魔族の混血だ



































フリーレン
荷物は全部もった?
あなた
はい
フリーレン
?杖だけなの?
あなた
クバール様から貰っていたのはこれだけ。母や父からは何も……
ヒンメル
写真があるとか言ってじゃないか、それは?
あなた
置いていきます。いつまでも引きずる訳にも行きませんし
あなた
いつかは断ち切らなければいけないものだったので
ヒンメル
そうか










ハイター
そういえば、あなたの名を聞いてはいませんでしたね
アイゼン
俺達も名乗ってはいなかったな


あなた
私の名はあなたです
アイゼン
俺はアイゼン、戦士だ
ハイター
僧侶のハイターです
フリーレン
魔法使いフリーレン……
ヒンメル
勇者のヒンメルだ


あなた
これからよろしくお願いします
ヒンメル
あぁ
フリーレン
長くなりそうだね……

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