少しの仮眠が爆睡に……。
起きたら部屋に戻されてたよう……。私の部屋に……。
メイド服なくなってた……。
『小間使いは騙せても、俺たちは騙せない
変身は無駄だから、諦めて姫として過ごせ』
えーー……………………。
窓辺に座って、庭を眺める。
薔薇がとても綺麗だ。
これが口癖になりそうだ。
なんか来た……。本読んでたら来た……。
そう言うあなたもお初にお目にかかるけれども……。
存じ上げておりますとも……。
めっちゃ笑顔だけど、何か裏がありそうな顔してる。
あの小間使いが、警戒心強い人って言ってたのもなんとなくわかるような気がした。
目が完全に見定めるような目をしてる。
たった短い問いかけ。それへの答えが難しすぎる。
何してんだよ。仕事をしろ、仕事を。
あなた暇じゃないんでしょ〜……?
頼み=絶対やれ
ウォヌのことかぁ……?
一瞬、耳を疑った。
実家に帰っていい……?マジで……?
そう言って、ジョンハンは立ち上がった。
ジョンハンは優雅に部屋から出ていった。
なーんだよ、あの王子は……。無茶ぶりが好きなのか……?
会ったことないって言ってるのに!
嘘だけど!!
﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。