SDドリ「今日も可愛いな、俺のhoneyは」
満面の笑みを浮かべている彼女を優しく抱きしめる。
ちなみにあなたは俺に触れても燃えない。
彼女に聞いてみたが、「ちょっと熱い」らしい。
あなた「えへへ、ありがとう!」
小さな手で俺の背中に手を回してキュッと抱き返してくれるあなた。
可愛らしすぎる。
あなた「ドリームの羽、ふわふわ!」
暫くして俺から離れ、後ろに回って俺の羽に埋まる。
俺より羽か、と少し苦笑する。
あなた「羽ほしい!」
俺の羽が気に入ったのかそんな事を言いだした。
SDドリ「可愛いhoneyの願いでもできないな、それは」
あなた「なんで?」
SDドリ「俺の羽はhoneyにつけられないんだ」
あなた「うぅ...」
頬を膨らませるあなた。
それほど羽がほしいらしい。
彼女を傷つけた罪悪感があったから、俺は少し考えた。
やがて思いついて羽の1枚を抜く。
SDドリ「1枚だが、これでどうだい?」
光で反射してキラキラと金色に光る羽。
俺から見ればなんてことない代物だが、彼女にはどう見えているのだろう。
あなた「羽!」
折れたりしないようにそっと俺から金色の羽を受け取るあなた。
1枚だけだったが、どうやら気に入ってくれたらしい。良かった。
あなた「ありがと!」
羽を両手で持って感謝の言葉を伝えるあなた。
絵になるほどの美しさだった。
SDドリ「...honey、ちょっとこっちにおいで」
ふと思いつき、彼女を俺の近くに呼ぶ。
指示して顔を横に向かせ、綺麗なサラサラの髪に羽をさす。
SDドリ「どうだ?」
あなた「わぁ...!」
髪につけた羽に触れて喜ぶあなた。
あなた「可愛い?」
SDドリ「もちろんさ。」
そう聞いてくる彼女の頭を撫でた。
そうするとあなたはふふっ、と微笑む。
SDドリ「羽のおかげでもっと綺麗になったな、honey?」
SDドリ「まぁでも俺は、つけてないhoneyも可愛いと思うが。」
SDドリ「羽、貰えて良かったな。」
SDドリ「そういえば金色の羽には運気上昇の意味があるらしいぞ?」
SDドリ「幸運に恵まれるように願ってるからな。」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。