これは俺達が初めて出会った時まで遡る
俺は海に来ていた
泳ごうと思わなかったから、ベンチに座って海を眺めていた
前に一度来たことがあるこの海
さんさんと輝く太陽に照らされて、海が光っている
この日は快晴、海は綺麗でも人間からしたら暑いものだ
ふわっとしている砂浜の上を歩いて自動販売機まで歩く
海の潮風が心地よかった
海辺を歩いて目の前に自動販売機が見えたとき
左手に何か変なものが見えた
まあ、浮き輪が合ってもおかしくはない、なんてったって海だから
でも、浮き輪だけじゃなかった
人の手、だろうか
肌色のものが海から見えている
自動販売機に行く足を止めて左方向に向かう
ザッバーン
俺は海に飛び込んでその場所まで向かう
見えた人を救出し近場の岩に乗せる
その〝くに〟と名乗る人物は足早にその場を離れていった
不安を残しながら俺は自動販売機まで行くことにした
おかえりなさい~!
くにこたさん人気なんですかね…
めっちゃ色んな方に見てもらえて本当に光栄です!
これからも見ていってくれると嬉しいです!
それではまた次のお話でお会いしましょう!
おつうい!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!