5月18日
俺の初恋で最愛の人の誕生日だ
そう、俺は今日
彼に
プロポーズをするんだ
不安が積もり積もって頭が真っ白になってしまう
手汗が酷くて、本当にこんな状態でいいのか疑う程に
俺がこんな緊張してる中で、何も知らない彼ははしゃぎ回っている
息を長く吸って吐く
それから俺はこう口に出した
どんな言葉で渡せばいいのか、どうやって伝えればいいのか
頭の中で決めていた事が全部抜けてしまう
バレないように後ろに花束を隠す
阿保なんだから、気付かないよきっと
伝えるなら今日、今の時間しかないんだ
閉ざしていた口を開ける
ぱっと、後ろに隠していた花束を彼の目の前に出す
体全体が熱くなるのを感じた
返事がなくて、怖くなってぎゅっと目を閉じた
すると
泣いて、俺を抱きしめている彼が居た
ライラックの花束を受け取って、泣き叫ぶ彼を見ると、なんでか笑ってしまう
俺の初恋で最愛の人、
こんな素敵な人と出会えて本当によかった
そんな俺達の此処に来るまでの話を、今しようと思う
〝初恋で最愛の君に渡すのはライラックの花束。〟
こちらの小説をご覧頂きありがとうございます!
小説主、初凪と申します。
今回は🌟様より、🐶💤様、💜🎯様のお話となっております。
少し恋愛的な部分を含みますので、地雷様は避けて頂けたら助かります。
そしてこのお話を見るときのお約束を一つ
ライラック、この花言葉、絶対調べないで下さいね、?
もうお知りの方は、それを知った上でお楽しみ下さいませ…。
それでは、また次のお話でお会いしましょう。
おつうい!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!