俺とカレラ、そしてリムルは、俺の家にある訓練場にいた。俺の家にはしばらく誰も入ることはなく、訓練場は放置されていたのだが、そこはあまりにも綺麗だった。
俺自身もびっくりした。なんで? 普通ホコリとかあるもんやろ。なんでこんなに綺麗なんか教えてくれ。……いや、待てよ? まさかあの結界を自力で破って来るとかねぇよな? 普通じゃあんなの壊せねぇぞ? 核撃魔法ぶっ放しても無傷の超強固な決壊なんだがな……。
カレラは核撃魔法の準備を始める。それに気づいた俺とリムルは全速力で避難。それは、元々多かった魔素量が更に増えていたからであり、リムルは俺の方を見て一言言った。
カレラは渾身の終末崩縮消滅波を放った。魔素で形成した訓練場の的は全て破壊され、跡形もなく消し炭になっていた。
カレラはすぐに発動した。
すると、カレラの近くにあった機械の残骸を跡形もなく消し飛ばした。だが、それ以外は消し飛ばすことはなく、力のコントロールに成功した。
……この状況をリムルは理解してくれたのだろう。リムルは転移魔法を使ってテンペストへ戻った。
俺はカレラの頭を撫でて、自分の部屋へ戻った。カレラはその後を早歩きで追いかけた。
俺とカレラはベッドにダイブし、事を済ませた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!