俺達がテンペストから離れた時、パースペクティブはテンペストに着いていた。
その人が示した場所は、難民に仕事を与える場所だった。そこには国の要人がいており、たまに盟主であるリムル=テンペストも訪れる。そこで、パースペクティブは考えた。
そう考えたパースペクティブは、難民に仕事を与える「難民仕事給与センター」へ向かった。
周囲を見ると、リムルの姿はなかった。
パースペクティブは、仕事を引き受けてリムルが演説をする日まで一般人に紛れた。
翌日、リムルが帰ってきた。リムルが帰ってくる時は、決まって凱旋のようなものをするため、パースペクティブはリムルの凱旋を見ていた。
パースペクティブはこの一日で、計画を練っていた。まず、演説を行う時には必ずと言っていいほど、舞台裏というものが存在する。その舞台裏に回り込んで、周りに誰もいなくなった時にリムルを殺害し、究極能力を使ってまるで自分がリムルだということを装う。
パースペクティブは、始原の七天使を復活させようと考えていた。もし、始原の七天使を復活させてしまった場合、天魔大戦が再び起こってしまう可能性がある。それをパースペクティブは目論み、戦力を確保しようとしていたのだ。
パースペクティブはポスターを見て、リムルがいつ演説をするのかというのを見ていた。時間まで確認したパースペクティブは、不気味な笑みを浮かべていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!