2日後、俺とカレラはテンペストに戻ると、リムルに呼ばれた。
リムルはドアを開け、部屋から去った。
翌日、俺とカレラはリムルの演説の護衛に着くことになった。といっても、演説で堂々と攻撃されても、リムルなら死なないと思う。それなりにリムルは強いし、大抵のことならシエルがどうにかすると思うし。
俺とカレラはその天使と思われる者にターゲットを絞り、警戒していた。
リムルが演説を終え、舞台裏に回った時だった。ターゲットは舞台裏とされている所へ移動を開始した。
俺はその者の元へ向かった。
パースペクティブは、目の前に俺が現れたことに焦っていた。
パースペクティブは思いついた。俺の究極能力を奪えばいいのだと。
そう。このスキル、とても扱いにくい。それに、奪われてしまう可能性すらもあるため、スキルの使用を完全に遮断するために、スキルを使用しにくくしたのだ。その結果……。
パースペクティブはスキルによる演算を行えなくなり、脳による自力処理をせざるを得なかった。
俺はパースペクティブからスキルを取り戻すと、パースペクティブを粉々に砕いた。
非常に呆気なかった。だが、リムルが気づかなければ、もう一度戦争が始まってしまっていたかもしれない。それを考えれば、リムルは大きな功績を残しているのだが、それを知らない俺とカレラは……。
すると、カレラは真面目に仕事を始めた。
※番外編は、これからは皆様からのご要望があったら作成しようと思っています。自分から作る気はありませんが、好評ならまた自分で作りたいと思います。スケールのでかい話を要望として入れるなら、「スケールのでかい話でよろしくお願いします」みたいな文を最後に付けてくれれば要望に応えますので。そこの所よろしくお願いします。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!