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第61話

【番外編】最後の天使 その4
213
2023/05/21 02:37
 2日後、俺とカレラはテンペストに戻ると、リムルに呼ばれた。
(なまえ)
あなた
どした? リムル。
リムル=テンペスト
いや、何か嫌な気配がすると思って……。
(なまえ)
あなた
嫌な気配?
リムル=テンペスト
ああ。天魔大戦の時に感じたやつだ。
(なまえ)
あなた
あ、……俺サボったやつやん。
リムル=テンペスト
本題に戻すぞ。明日演説あるんだけどさ、護衛よろしく。頼んだぞ〜。
(なまえ)
あなた
お、おう……。
 リムルはドアを開け、部屋から去った。
(なまえ)
あなた
……お前、やる?
破滅王 カレラ
破滅王 カレラ
我が君の命ならやるしかないじゃん。
(なまえ)
あなた
まあ……、……そうか。







 翌日、俺とカレラはリムルの演説の護衛に着くことになった。といっても、演説で堂々と攻撃されても、リムルなら死なないと思う。それなりにリムルは強いし、大抵のことならシエルがどうにかすると思うし。
(なまえ)
あなた
なあカレラ。
破滅王 カレラ
破滅王 カレラ
どしたの?
(なまえ)
あなた
リムルの言う嫌な気配。それが誰かわかった。
破滅王 カレラ
破滅王 カレラ
え? わかったの?
(なまえ)
あなた
天魔大戦で経験したのなら、恐らくはかなり強い天使だ。そして、始原の七天使を倒したのなら、俺が生まれたのと同時に始原の七天使にももう1人生まれるはずだ。
破滅王 カレラ
破滅王 カレラ
それが我が君の言っていた嫌な気配ってこと?
(なまえ)
あなた
そういうことだ。
 俺とカレラはその天使と思われる者にターゲットを絞り、警戒していた。
(なまえ)
あなた
……動いた。
 リムルが演説を終え、舞台裏に回った時だった。ターゲットは舞台裏とされている所へ移動を開始した。
(なまえ)
あなた
お前はリムルの護衛をしてくれ。何が起こるかわからんから俺がやる。
破滅王 カレラ
破滅王 カレラ
わかった。気をつけて。
(なまえ)
あなた
わかってる。
 俺はその者の元へ向かった。
(なまえ)
あなた
お引き取りください。






パースペクティブ
(くそ……。よりによって原初とは……。)
 パースペクティブは、目の前に俺が現れたことに焦っていた。
パースペクティブ
(どうすればいい?)
 パースペクティブは思いついた。俺の究極能力アルティメットスキルを奪えばいいのだと。
(なまえ)
あなた
(なるほどな。……情報量を極限まで多くすれば、その分だけこいつは情報処理に時間をかけなければならない。このスキルを少し変にいじっておいて良かった。)
 そう。このスキル、とても扱いにくい。それに、奪われてしまう可能性すらもあるため、スキルの使用を完全に遮断するために、スキルを使用しにくくしたのだ。その結果……。
パースペクティブ
(なんだ? この情報の多さは……)
 パースペクティブはスキルによる演算を行えなくなり、脳による自力処理をせざるを得なかった。
パースペクティブ
(こいつ……、このスキルは罠か!?)
(なまえ)
あなた
よぉ、動けなくなる気分はどうだ?
 俺はパースペクティブからスキルを取り戻すと、パースペクティブを粉々に砕いた。
(なまえ)
あなた
(さて、これで一応倒したな)
 非常に呆気なかった。だが、リムルが気づかなければ、もう一度戦争が始まってしまっていたかもしれない。それを考えれば、リムルは大きな功績を残しているのだが、それを知らない俺とカレラは……。
(なまえ)
あなた
とりあえず、仕事がんばれよ。
破滅王 カレラ
破滅王 カレラ
え……。
(なまえ)
あなた
久しぶりなんだろ? 真面目にやれ。
破滅王 カレラ
破滅王 カレラ
えぇ……。
(なまえ)
あなた
そんなに落ち込むなよ。帰ったらご褒美やるよ。
 すると、カレラは真面目に仕事を始めた。
(なまえ)
あなた
(やりゃできるんだよな……。)








主
いやー、番外編作ってみましたけど。作ったらこれ意外と事態の収拾つかなくなりそうでしたわ。
(なまえ)
あなた
じゃあ作んなよ。
主
考えたの1か月前だから当時のことそんなに覚えてねぇんだよ。なんで作ったんだ俺。
破滅王 カレラ
破滅王 カレラ
結果的に終わったんだからいいんじゃないの?
主
まあ……、そうやな。じゃ、番外編終了!!
※番外編は、これからは皆様からのご要望があったら作成しようと思っています。自分から作る気はありませんが、好評ならまた自分で作りたいと思います。スケールのでかい話を要望として入れるなら、「スケールのでかい話でよろしくお願いします」みたいな文を最後に付けてくれれば要望に応えますので。そこの所よろしくお願いします。

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