第54話

俺が下げたのって存在値だけじゃねぇよ。
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2022/07/14 09:09
 俺達は今、6色の南京錠があった扉の前にいた。カレラは黒、白、紫の鍵を、俺は赤、青、緑の鍵をその色にあった南京錠に鍵を挿していった。
 そして全て挿し終わった時、扉は自動で開いた。その先は闇の空間で、全く見えなかったが、耐性効果のついた魔法をかけていたことにより、普通に見えていた。
破滅王 カレラ
破滅王 カレラ
あれは……。
(なまえ)
あなた
あれが……、インタリーズ……。
インタリーズ
面識は無いが?
 その声は高い所から聞こえてきた。インタリーズは空中で浮いており、不気味な生命体はこのインタリーズから生成されていた。それに、インタリーズの周りには大量の浮遊島が確認できた。
インタリーズ
君達は私を倒しに来たのか?
まったく……、バカは消えないものだな……。
インタリーズ
古き理想郷の破壊デストロイ・ディストピア
 インタリーズが放った古き理想郷の破壊デストロイ・ディストピアは、その空間にいる者を無差別に攻撃しまくるような攻撃である。それに、そのエネルギーを爆弾にすることにより亜空間爆弾にするという、自分の理想郷の『新世界』を作るのに必要不可欠な技である。
 その攻撃を俺とカレラは避け、攻撃を仕掛けようとしたがインタリーズはワープした。
破滅王 カレラ
破滅王 カレラ
(ワープ!?)
 そして更にワープの速度は上がっていった。俺とカレラはそのスピードについていくことはできなかった。
インタリーズ
どうした!!その程度で
この私に挑みに来たのか!?
(なまえ)
あなた
あ?勝機はあるさ。
(なまえ)
あなた
誘惑の時間パラダイス・タイム
 俺はこの世の全ての時を止めた。それは亜空間内でも効果は発揮されており、インタリーズでさえこの技は喰らった。俺はインタリーズの魔素を一気に吸いとった。そして自分の魔素を溜め込む最大数値をも減少させ、存在値を俺より低くした。
インタリーズ
(どうなっている?
俺の存在値が一気に低下した?)
(なまえ)
あなた
俺の存在値が一兆。
んでお前の存在値が五千億。
俺とお前の存在値はダブルスコアだ。
インタリーズ
黙れ。私の存在値を下げたことがなんだ。
(なまえ)
あなた
俺が下げたのって存在値だけじゃねぇよ。
インタリーズ
は?
破滅王 カレラ
破滅王 カレラ
終末崩縮消滅波アビスアナイアレーション
(なまえ)
あなた
終末崩縮消滅波アビスアナイアレーション
 俺とカレラのダブル終末崩縮消滅波アビスアナイアレーションは、インタリーズに大きなダメージを与えた。そしてそのままカレラは抜刀した。それを見た俺はカレラをインタリーズの首元へと投げ飛ばした。
 その瞬間、カレラは俺に手でグッドサインをした。それを見た俺はグッドサインで返した。カレラはインタリーズの体をバラバラに切り崩し、完全に殺すことに成功した。

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