第13話

仮入部
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2024/11/12 22:06 更新
バレー部に入部希望を出したその日の夜…
私は両親にリビングで話をした。
あなた
お父さん、お母さん話があるの。
私は緊張していた…。
ここ最近の学校での話は一切話題に出していなかったから…
もちろん陸上を辞めた話はした。
辞めることは家族も賛成だったから。

今からする話になんて言われるだろうと不安だった。
どうした急に改まって。
あなた
あのね、私、バレーボール部のマネージャーやることにした。
あら!バレーボール?
あなたの下の名前、バレーボールのことなんてわかるの?
あなた
同じクラスにバレー部の主将がいて、元陸上部の私にチームのサポートをして欲しいってことで…
なるほどな…アスリート経験者がマネージャーならバレーのことはわからなくても、選手がどのような状態で、何を欲しているかは、お前ならわかるもんな。
あなた
うん…マネージャーの打診を受けてから、バレーボールの勉強をしてるの。
陸上で培ったものもバレー部に通じることもあるし、私は選手じゃないけど全国に行くチームを全力で支えたいの。
それにしても、なんでバレー部なんだ?
あなた
それは、私の走高跳と一緒でバレーボールってとにかく飛ぶスポーツなの!すごく高く飛んで、サーブやスパイクを打つの!それが、すごくすごくカッコよくて、バレーボールに魅せられたの。
陸上を辞めた今、お前自身が決めた新しいことだ。
反対はしない。
ただあなたの下の名前いいか?
マネージャーはプレーヤーとは違う。
お前は長年プレーヤーだった、それが今度はそのプレーヤーを全力で支える立場にならなければならない。
生半可な気持ちでやることは許さんぞ。
選手にも失礼だからな。
ちょっと、お父さん!!
あなた
お父さん!わかってる。
マネージャーは初めての経験だけど、今まで私のために支えてくれたマネージャーが居たから、私は走高跳をやれてきた。
だからそんな、生半可な気持ちじゃない、全国へ行くチームだから、私はマネージャーとしてしっかり支えて音駒高校バレー部を全国に連れていく!!
…わかった。やってみろ。
途中で投げ出すことは許さんからな。
しっかりやりなさい。
あなた
お父さん…ありがとう!!
あなたの下の名前、あなたは本当に今までよく頑張ったわ…
怪我をしてから、元気もなくて…
でも、ここ最近のあなたの下の名前はとても楽しそうよ。
バレーボールと出会えてよかったわね。
あなた
お母さん…うん、そうなの!
バレーボールってほんとにおもしろいの!
何も無くなってしまった自分に新しい世界を主将が見せてくれたの。
だから…私頑張ります!!
やっと話せた…
父は厳しい人だからなんて言うか不安だったけど、了承を得たから一安心…

よし!!

明日から頑張る…
あ、そういえば…
なんだいきなり…。
ふふ…もしかして、この前あなたの下の名前を家まで送ってくれた子が主将さんだったのかしら?
とても背が高かったから!
それにイケメンだったわよ☆
な、なんだとぉーーーーー!!!!!
娘一筋の父に早速ロックオンされてしまった黒尾だった。
翌日…

沙織
あなたのニックネームおはよー!!
あなた
おはよ沙織!!
私たちは自転車を走らせた。
道中で沙織にバレー部のマネージャーになることを決めたことを伝えた。
沙織
え!!ホントに?!
ついに黒尾くんに力負けしたのね!笑
あなた
違うよ!!ちゃんと自分で考えて決めた!!
両親にも話したし…
過去の自分にさよならして、バレー部で新しい生活をスタートさせるよ!
沙織
あなたのニックネーム、本当に無理しすぎないようにね!抱え込む悪い癖もあるし、ぜーんぶ困ったら黒尾くんに言えばいいんだから!!
今まで孤独に闘ってきたあなたのニックネームは、これからチームに入って仲間と一緒に闘うんだからね!!
あなた
沙織……うん!!ありがとう!!
わかったよ、肝に銘じとく!!
昨晩は興奮して寝られなかった…
あなたの名字が、マネージャーになってくれる。
天にも登る気持ちってこんな感じなんかな。

入部希望届の志望動機に書かれていた

【マネージャーとして全国に行くチームの支えになる為】


あいつはもうわかってる。
俺たちが全国行くのを見据えている。
黒尾
ますます気合いが入るな。
あなた
黒尾くん、おはよ。
黒尾
おーあなたの名字!
早速で申し訳ねぇけど、部活の話していいか?
あなた
あ、うん!
ちょっと待ってね、荷物先に片付けちゃうから。
あなたの名字はバッグからせっせと机の中に教科書やノートを詰め込んで行く。
あなた
よし!大丈夫、話お願いします!
黒尾
とりあえずまずは形式上、仮入部というかたちで1ヶ月マネージャーの役割に慣れてもらって、その後本入部になる。
あなた
うん、わかった!
もう、今日から早速部活行っていいんだよね…?
黒尾
当たり前だろ?ニヤ
仮入部とはいえ、あなたの名字はもうマネージャーなんだからな!
あなた
クス…なんか…
嬉しい…!ワクワクだよ!
あなたの名字が満面の笑みを見せた。
俺はドキッとした…
可愛すぎて心臓に悪い!!!!
黒尾
じゃ、授業後に一緒に部活いくぞ!
あなた
うん、そうだね、お願いします!!
これがこれから毎日続くのかー



俺…。


幸せ者だわーーー!!!!

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