Hiromu side
ついに来てしまった卒業式、教室や廊下の至る所で卒業式モードだった
今日が過ぎたら、会いに行かなきゃ会えない
クラスの友達にも、先生にも、武尊にも、勿論京介にも…
教室に入るとまだ武尊しかいなかった
🕊️「おはよ、最後になってもうたなぁ…笑」
「だね、寂しくなっちゃうね」
俺と京介が仲良くなってからは一言も言ってこなかったけど、今日が毎日会える最後の日だからか武尊はほんの少しだけ眉を下げて俺に聞いてきた
🕊️「大夢は、京ちゃんに言わんでええの…?」
「好きやってこと、後悔するで」
「言うよ、ちゃんと今日」
そう言うと武尊は優しく笑って俺の肩をふわりと叩いた
🕊️「応援してんで、頑張りや」
「ありがとね武尊」
その後他愛もない話をしているとガラガラ、とドアが開いて京介が登校してきた
🐶「おはよ、やっぱ早ぇーな2人は笑」
「京介は今日だけ早かったね笑」
🐶「おい“だけ”は余計だろ!笑」
🕊️「俺の記憶では京ちゃん早かった日ないねんけどな
ぁ…笑」
こうやって制服を着て、笑い合えるのも今日が最後
今日こそちゃんと伝えるんだ京介に
“好きだよ”って
式が終わって最後のHRか終わって、本当にこれが最後の下校になる
武尊は後輩が来てるから、と先に帰ってしまったから帰り道は京介とふたり
「最後だね」
🐶「まぁな、でも会おうと思えば会えるし」
「でも寂しいじゃん」
会えるとはわかっていても、今まで通りとはいかない
2人だけの帰り道を泣かないように、いつか思い出になってしまう今日を噛み締めながら歩いているとふいに京介が足を止めた
🐶「俺さ今から寄るとこあんだけど、大夢も来る?」
だなんて振り返って俺に問う、その京介の瞳がほんの少しだけ揺れているように見えた
「うん、俺も行きたい」













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。