迫った時間に合わせて勢い良く家を出る。
あの先輩と約束をした週末の休み。
今日こそ、確実に家を見つけて帰ってこよう。
ワシャワシャッ
あぁ、また痛感する。
俺の鼓動が高まる原因は涼太だけなのだと。
他愛もない会話をしながら俺の家探しはスタートした。
先輩はスムーズに家を紹介してくれた。
実際、どの家も先輩の言う通り良いと思えるところばかりだった。
先輩がどうしてここまで俺に尽してくれるのかは分からないが、感謝しかない。
帰りも家の前まで車で送ってくれた。
ぽんぽんっ
先輩は車の開いた窓から手を伸ばして、かがんでいた俺の頭に優しく触れた。
目の前にいるのは先輩なのに、すぐ思い出してしまうのは涼太。
涼太だったら…。
俺は未練たらしいみたいだ。
自ら下した決断のくせに。
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モチベがアップアップ!してます
これからも頑張ります!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。