宮舘さんがタバコ吸っているシーンがあります。
実際に吸っているのかはわかりません。
あくまでフィクションです。
ガチャッ
玄関で靴を脱ぎ、リビングへ向かう。
リビングの電気は付いているようだが涼太の姿は見えない。
リビングに入り、見当たらない姿を探しながら名前を呼んでみる。
ガラガラッ
カーテンが閉まっていて気付かなかったがベランダにいたようだ。
基本吸わないのに…。
というか、ちゃんと吸っているところは初めて見た。
何か、あったのだろうか。
なんだ、このちょっとした気まずさは。
夕飯や入浴など、それぞれ進めていく中で俺は新しい家を決めた。
この勢いに乗って、涼太にも言おう。
早い方がいいに決まっている。
一段落ついてソファーに座ってテレビを見ている涼太の左隣に座った。
少し、驚いた表情をしているように見えた。
涼太に向かって俺は座ったまま頭を軽く下げた。
涼太の声が全く聞こえず、不思議に思い顔を上げる。
俺のことをそんなに見ていた、のか…?
涼太の話について行けなくなってきた。
ポカン…、
今の俺の表情にはこの効果音がピッタリだと思う。
理解は追いついておらずに、言葉も出ない。
すると、涼太は一気に俺との距離を縮めてきた。
驚いたのも束の間、気が付けば左耳に涼太の息がかかる距離となっていた。
つい、言葉にもならない声が出る。
そう言って、涼太は俺の頬に自分の頬を少し当てた。
咄嗟に顔を離す。
驚いた表情で涼太を見た。
見たことのない、色気に満ちた笑みを浮かべた涼太がそこにはいた。
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ありがとうございます!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!