第6話

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2024/04/18 11:23
見たことのない、色気に満ちた笑みを浮かべた涼太がそこにはいた。
渡辺翔太
渡辺翔太
、…///
俺の世界だけ一時停止になったようで、体も動かず何もできない。

ただ、嫌なほどわかることは、体全体がどこからか溢れる熱に犯されていくことだけ。
宮舘涼太
宮舘涼太
少しでも近づけば、少しでも触れれば、翔太はすぐそんな顔をしてくれるわけで…
渡辺翔太
渡辺翔太
宮舘涼太
宮舘涼太
どういうつもりかは知らないけど、こっちとしては嫌でも、勘違いだろうって分かってても…、期待しちゃうんだよ
期待…
宮舘涼太
宮舘涼太
…翔太が他の奴のとこ行くくらいだったら、結果はどうであれ、俺が捕まえておきたいって思うよ
宮舘涼太
宮舘涼太
お願いだからさ
渡辺翔太
渡辺翔太
宮舘涼太
宮舘涼太
俺から離れようとしないで
俺の左肩には頭が前からもたれかかっていて、

俺の右手には左手が覆い被さっていて、

聞こえてくる声は、少しだけ震えていた。
渡辺翔太
渡辺翔太
…………捨てたくて、
宮舘涼太
宮舘涼太
……?
涼太は顔を上げた。
渡辺翔太
渡辺翔太
捨てたくて、新しい家を探した
宮舘涼太
宮舘涼太
渡辺翔太
渡辺翔太
何にもならない心を捨てたくて、この家を出ようと思った
宮舘涼太
宮舘涼太
渡辺翔太
渡辺翔太
…聞いてもいい?
宮舘涼太
宮舘涼太
………なに
渡辺翔太
渡辺翔太
これは…
宮舘涼太
宮舘涼太
渡辺翔太
渡辺翔太
…捨てなくてもいい?
グイッッ



覆い被さっていただけの左手は、俺の手を握り締めて強く引っ張った。

そして、もう一方の右手は俺の後頭部を引き寄せた。

俺の視界には涼太の顔だけが存在して…
宮舘涼太
宮舘涼太
いいよ
低く重さを感じる声と言葉が聞こえてすぐに、



チュッ



俺の唇は奪われた。

俺達の関係性が明らかに変わったその日の夜。

俺達はベッドに横になっている。
渡辺翔太
渡辺翔太
涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
ん?
渡辺翔太
渡辺翔太
近くない?//
涼太は俺を後ろから抱き締めている。

こんな状態では寝たくても鼓動が速くなってしまって寝られない。
宮舘涼太
宮舘涼太
触れんのに触らないのは勿体無い、
俺はずっと我慢してたんだよ
渡辺翔太
渡辺翔太
なんか、いろいろズルくない?…///
宮舘涼太
宮舘涼太
ズルいと言えば…、ってか反則?なのは翔太だよ
渡辺翔太
渡辺翔太
え?
宮舘涼太
宮舘涼太
いつも、寝てる俺のこと触ってるでしょ
渡辺翔太
渡辺翔太
えっ!?気付いてたの///
宮舘涼太
宮舘涼太
翔太がどういうつもりか分かんなかったから何もしなかっただけで、毎回手を出しそうになるのを我慢してた俺を褒めてほしいよ。ほんとに
恥ずかし過ぎる…
宮舘涼太
宮舘涼太
あと、俺あれは結構根に持ってるよ
渡辺翔太
渡辺翔太
え?何を?
宮舘涼太
宮舘涼太
翔太、週末の休みは家探しに費やしたんでしょ?
渡辺翔太
渡辺翔太
うん
宮舘涼太
宮舘涼太
その日翔太と出かけたかった
渡辺翔太
渡辺翔太
え、あっだからあの時休みか聞いてきた…
宮舘涼太
宮舘涼太
まぁ、予定あるなら仕方ないって思ったから諦めたのに、翔太はあの先輩とお出掛け?しかも頭撫でられてるし…
渡辺翔太
渡辺翔太
宮舘涼太
宮舘涼太
腹立って勢いでタバコにも手出しちゃったし…
渡辺翔太
渡辺翔太
宮舘涼太
宮舘涼太
…あれ、翔太もしかして寝た?
ちゅっ
渡辺翔太
渡辺翔太
っ、え…
キスされた…?
渡辺翔太
渡辺翔太
涼太こそ可愛いよ
柔らかく、少し赤く染まった笑みを見せらる。
渡辺翔太
渡辺翔太
そんなに嫉妬してくれたのは嬉しいし…
涼太は勢い良く俺の口を塞ぎ、少しだけ荒っぽいキスをした。
宮舘涼太
宮舘涼太
ちゅっ、ハァッ、ちゅ、チュッ
渡辺翔太
渡辺翔太
んっ、//ぁ、ちゅ、っ///
唇が離れると、涼太は俺を強く抱きしめた。
宮舘涼太
宮舘涼太
俺の初恋、絶対に離さないよ
渡辺翔太
渡辺翔太
…俺も
48位!!ありがとうございます!

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