第145話

138.私が最後に選んだのは…
1,085
2025/08/19 12:00 更新
ふっかと電話したあの日から数日経った。

私は色々と考えた。

照のこと、こーちのこと。

私の想いはどこにあるのか…











そして結論が出た。















まず私は彼に連絡をし、事務所で会うことになった。











(なまえ)
あなた
忙しい中、時間作ってもらっちゃってごめんね。
?
大事な話って…ついに答えが出たの?
(なまえ)
あなた
うん…
私、きちんと考えたの。私が本当に好きなのは誰なのかって。
?
うん。
(なまえ)
あなた
ごめんなさい。
私、あなたのことは『仲間』としてしか見ることができなかった。
?
やっぱりね…そんな気がしてたよ。
(なまえ)
あなた
散々、振り回してごめんなさい。




そのあと色々な話をした。

きちんとこれまでの想い、今の想い、全て伝えた。






?
もう伝えたの?
私は首を振った。
(なまえ)
あなた
ううん、これから。
?
そっか。
うまくいくといいな。
(なまえ)
あなた
ありがとう。
?
あ、万が一フラれたらいつでも俺のところに戻ってこいよ。
(なまえ)
あなた
わかった、ありがとう。
?
好きだよ、あなた。
大好きだよ、あなた。
(なまえ)
あなた
ありがとう。
?
しばらくはこの想い、抱えていくかもしれないけど…
きちんと諦めるから少し待ってて。
で、また仲間として付き合って。
(なまえ)
あなた
本当にありがとう。



そうして彼は部屋を出ていった。

彼の前では我慢していた涙が一気にこぼれ落ちた。

振り回しちゃってごめんね。

そして今までありがとう。

幸せになってね。














数日後、私は自分の想いを告げるために彼と会う約束をした。













彼とも事務所で会う約束をした。

少し早く着きすぎてしまった。

緊張して待っていると扉が開いた。

振り返るとそこには…
















じゅり
よっ!!
(なまえ)
あなた
なんだ、樹か…
じゅり
なんだはなくね?
誰か待ってんの?
(なまえ)
あなた
うん…
じゅり
あ…もしかして。
(なまえ)
あなた
そうだよ。ほんっと、樹っていつもタイミング悪いね。
じゅり
いや、逆に良くね?
(なまえ)
あなた
確かにね。
ちょっと樹と話していたらさっきまでの緊張がほぐれた。
じゅり
うん、あなたは笑った顔のほうがいいぞ。
眉間のシワはなしな!
(なまえ)
あなた
うるさい。
じゅり
ほらまた眉間にシワ!!ほぐせって!!
そう言って眉間を触ってくる樹。
(なまえ)
あなた
もうやめてって!!
そんなことをしているとまた扉が開いた。
?
あ…ごめん。早かった?
俺、外で待ってようか?
じゅり
プッ。あの時と一緒だな。
俺はあなたの姿が見えたからおちょくりに来ただけ。じゃ、また!
そう言って樹は自分の眉間を指差しながら去っていった。




私は一息ついた。

(なまえ)
あなた
ごめんね。忙しいのに呼び出して…
あのね、大事な話があるの。
?
うん。
(なまえ)
あなた
今までハッキリしなくてごめんなさい。
きちんと考えたよ。
私…
















(なまえ)
あなた
あなたのことが大好きです。こーち。












こーち
え?え?まじ?
こーちは軽くパニック状態。
こーち
え。これ、夢じゃなくてマジなの?
(なまえ)
あなた
うん、マジです。
こーち
だって、岩本くんは?
(なまえ)
あなた
照はきちんと断ったよ。
受け入れきれていない様子のこーち。
こーち
え、ほんと、俺?俺でいいの?
(なまえ)
あなた
こーちがいいの。
こーちじゃなきゃ嫌なの。
そう言っても信じられないといった様子だった。

それとももしかして…私は嫌な想いが頭をよぎった。
(なまえ)
あなた
散々振り回したし…
もしかしてもう私のこと嫌いになった?
受け入れられない?
そう言われることも覚悟してきてる。
(なまえ)
あなた
それだけのこと、私はしちゃったからね。
だから…
その先を言おうとしたら私はこーちの腕の中にいた。
こーち
俺、伝えたよね?好きだって。大好きだって。
あなたと空と3人で笑い合ってる未来まで想像しちゃったんだよ。
断るわけねーじゃん。
そう言って更にギュッと抱きしめられた。
こーち
やっぱり岩本くんがいいって言っても離すつもりないよ。
(なまえ)
あなた
そんなこと言わない。
こーち
俺、面倒くさいから逃げたくなるかもしれないよ。
(なまえ)
あなた
そうだね…
こーち
え?そうなったら逃げる?
私は首を振った。
(なまえ)
あなた
逃げない。
むしろ私のほうが面倒くさいから、逃げたくなるかもよ。
こーち
あー。そうかもなー。
(なまえ)
あなた
え。そこは『そんなことないよ』じゃないの?
抱きしめられた状態で私はこーちを見上げた。

悪い顔したこーちがいた。
こーち
え。だって、あなたってきっと自分で思ってるより面倒くさいよ(笑)
(なまえ)
あなた
え?ほんと?
こーち
ほんとほんと。
(なまえ)
あなた
え?どの辺が?
こーち
えーっとね…
(なまえ)
あなた
あ!やっぱりいい!!聞きたくない!!
こーち
ぷっ。そういうとこだよ(笑)
(なまえ)
あなた
え?
こーち
でもそういうところも全部含め好きだよ。
そう言ってチュッと軽いキスをされた。

不意打ちのキスにビックリして動けないでいた。




こーち
顔真っ赤。かわいいね。
(なまえ)
あなた
うるさい。今のは反則でしょ!!
こーち
そう?
でもほんと、かーわいいよ。
ニヤニヤしながら私を見るこーち。

私のこと、からかって楽しんでるな。

悔しい!!

私はこーちの腕の中からすり抜け、後ろを向いた。
こーち
え?怒った?怒ったの?
その問いかけに反応せず、私は後ろを向いたままでいた。
こーち
あなたちゃーん。ごめんって。
機嫌直して?
後ろで慌ててるこーち。

反撃はここからだから!!
(なまえ)
あなた
怒った。
こーち
ごめんって。どうしたら機嫌直る?
本当に慌ててる。

あまりやりすぎるとかわいそうだよね…

私はくるっと振り返った。

顔はまだ怒ったままなので、こーちはワタワタしている。
(なまえ)
あなた
私と空のこと、幸せにしてくれなきゃ許さないからね、優吾。
そう言って今度は私からこーち…もとい、優吾にキスをした。

まさかの名前呼びと不意打ちのキスで真っ赤になる優吾。
(なまえ)
あなた
顔真っ赤。かわいいね。
私は同じセリフを優吾に言った。

そして2人で笑い合った。



こーち
これから色々とあると思うけど3人で乗り越えていこう。
(なまえ)
あなた
うん。













Fin.


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

実はここまで長編にするつもりは全くなかったのですが、書いていたらこんなに長くなっていました。

伏線回収できていない部分もあったりして…すみません。

岩本さんとの最後の会話はどちらを選んだかわからなくするためにぼやかしてしまっているので、希望があれば番外編などで書いてもいいかなーと思っております。

空の反応も書ければ書きたいなーとは思ってます。

あとは樹とのお話も見たいという意見があるので書ければいいかなと思っております。

長い間、お付き合いいただきありがとうございました。

今、書きかけの話もありますがそれとは別に新作も考えております。

更新がいつになるかわかりませんが、またのぞいてみてください。


haru

プリ小説オーディオドラマ