目が覚めると自分のベッドの上だった
昨日…確か、家に帰ってきた時すごく眠くてそのまま寝ちゃったんだっけ?
体が異様に重い
病体に無理をさせすぎた
お腹周りに酷い痛みが走る
そういえばお医者さんにも「膵臓癌はお腹周りの痛みが出る」って言ってたっけ
嫌でも病気の進行が頭をよぎる
口に出すと恐ろしいもので、死を間近に感じた
ギチギチとなる肩や腰
体を起こすと少しだけ楽になった
え、今何時?
時計を見ると9時だった
こんなに寝ちゃったんだ…
慌てて扉を開ける
語弊が産まれる前に言わなければ
申し訳なくなって俯く
1階から依央利くんの声がする
朝から元気だなぁ
朝から元気…だなぁ
階段を降りていくとちょうど大瀬くんが上がってきたところだった
んん?ちょっと待って…
なにか誤解されてる?
ピーーーーーッッと勢いよく笛がなる
ギョッとして笛のなる方を見ると真っ赤な顔をした理解さんが大きな声を上げた
やばい更なる誤解を産んでいる
あたふたしているとテラさんが弁解してくれた
(弁解もなにも誤解されてただけだけど…)
まぁ、こんな大変な毎日もあと少しだけなんだけどね
読んでいただきありがとうございます!


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!