僕は普通の家庭に生まれた
特段、家庭内での仲が悪いわけでもいいわけでもない
貧乏だったわけでも裕福だったわけでもない
ただただ、普通の家庭な……"はず"だった
お母さんとお父さんはとても頭が良かった
それこそ、有名な学校に通っていたから
合格率も低いというのに2人は合格していた
だからだろう
『私達の子供だっていけるはず』
な〜んていう、甘い期待が乗せられてしまったのは
僕はそこまで頭がいいわけではなかった
だから、僕は成長していくたびにストレスがかかっていった
無駄な僕への期待が僕を縛り付けていた
テスト返しがある日は最悪で
お母さんに渡すとお母さんは険しい顔をする
テストの点が良くても、親にとっての『いい点数』ではなかった
じゃあ、次、いい点数を取ればきっと!
『褒めてくれる』!
今日のテストは90点以上だ!
これでやっと………
『褒めてくれる』!
そう思ったのに
あぁ、やっぱり、何をしても親は褒めてくれない
……じゃあ、僕がここまでやってきたことって、
意味ガあッタの、?¿?¿?¿
僕はそれから人に期待も信頼も信用もできなくなった
どうせ、期待しても結果がこれだ…、
僕は心を閉ざして、人に興味を持てなくなった
でも、1人でいるのは怖いから仲いい子を1人は持つようにした
そんなことしたってこの傷が癒されるわけでもないのに
唯一、僕が心を開いているのは幼馴染みのふゆだけ、
ふゆは僕が褒められないときも褒めてくれた
優しくしてくれた
すっごく、嬉しかった
だから僕はふゆにだけは素のままで話してる
ふゆが寝ちゃった後も毎日行ってる
ちょっとしかいれなくても、僕にはふゆしかいないから
だからね、ふゆ













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。