辰哉、あんたは類稀なる子だよ。
『何、それ。』
あんたは世界一幸運なの。だから、
そんな顔しないでちょうだい。
『どうして?』
いいから、笑っていれば、いつかは晴れるから。
さぁ、ここからは独りよ。
……無理はしないでちょうだいね。
『うん。』
ごめんね。不甲斐ない母さんを許して。
『……。』
……行ってらっしゃい。
『行ってきます。』
……必ず迎えに行くからね。
その時は必ず、必ず─────って伝えるね。
『っ…母様ッ、今なんてッ!』
またあの夢。
歳が10を過ぎた頃からよく見る夢。
座敷牢から出られない僕に追い打ちをかけるような夢。
でも、そんな今日。僕は、
「辰哉、起きたか?」
「今日はお前の晴れ舞台。しっかりやれよ?」
「支度は終わったか?」
「では、行くぞ。」
長く伸ばされた艶のある髪。
1人で着るには重すぎる着物。
日差しなど知らない白すぎる肌。
そんなのとも今日でおさらば。
なんてったって、今日は僕の晴れ舞台。
僕が……生贄に捧げられる日。
「案ずることは無い。」
何度も願った死。
目前に迎えるだけでこんなに怖いのか。
そう感じさせる。
「何ぼーっとしている。さっさと逝け。」
怖い。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
死にたく……ない。
【やっと言ったな。】
【お前が望むものはなんだ?】
【承知した。】
【後悔……するなよ?】
そこからはあんまり覚えていないが、
僕の住んでいた村は跡形も残っていなかった。
綺麗さっぱりに。
僕はこの村では死んだも同然だった。
だから、ここから再出発。
新しい人生の始まり。
これが僕の物語。
そう。自分だけの、自由な冒険譚だ。
作者です。新作です。
スランプ気味で、テスト期間ではありますが、
その現実逃避で書いております。
誤字脱字は想像でお読みください。
他メンを出す前に言わせていただきますと、
他メンは式神として登場いたします。
ですので名前ではなく今回は色から連想する花や草木から名前をつけさせていただくので他メンの名前は出ません。
ご理解いただけると幸いです。
♡や☆、💬は一つ一つ返えさせていただくので
どうぞよろしくお願いいたします。
以上!作者からでした。








![⛄💜17時のスイッチ[完結]](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/EOkNL2MhxNOnLeVbLBmpGszqo363/cover/01KDMET6R8CVT70D1RTK9AKTAJ_resized_240x340.jpg)



編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。