第3話

白雪さん、保健室で魔法を使う
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2025/06/16 06:39 更新
佐藤  まなみ
佐藤 まなみ
白雪さん、大丈夫?
2時間目が終わる頃、白雪ひめさんは
顔色を悪くして、机に突っ伏していた。
白雪  姫
白雪 姫
す……少々……頭が、くらくらいたします…
どう見ても具合が悪そうだ。無理もない。
さっきの体育の授業で”全力で縄跳び”してたし……
佐藤  まなみ
佐藤 まなみ
保健室、行こうか?
白雪  姫
白雪 姫
……はい、お願いできますか?まなみさん…
白雪さんの手を取って保健室に向かう私。
佐藤  まなみ
佐藤 まなみ
心の声(手、つめたっ!)
やっぱり、この人普通じゃない…
保健室のドアをノックすると、中から声が聞こえた。
水無月  しの
水無月 しの
はーい。空いてるわよ〜。どちらさんかな?
出迎えてくれたのは__白衣のポッケにドライフルーツを
詰め込んでる、ゆるふわ系のお姉さんだった。
水無月  しの
水無月 しの
あら、新しいオーラ、
お姫様のオーラね、ようこそようこそ〜♪
佐藤  まなみ
佐藤 まなみ
……お姫様のオーラ、ですか?
水無月  しの
水無月 しの
ふふっ私ね、人の前世がちょっと分かるのよ〜♪
ま、信じるかはお任せ〜♪
水無月  しの
水無月 しの
どうぞ横になって、深呼吸してね。
まなみちゃん、お水持ってくれる?
白雪  姫
白雪 姫
……やはり、この鏡を喋らないタイプですね…
佐藤  まなみ
佐藤 まなみ
うん、普通の鏡だからね〜。
喋るタイプじゃないよ
白雪  姫
白雪 姫
…なるほど…魔力不足ってわけですね…
※魔力は関係ありません
水無月  しの
水無月 しの
じゃあね、白雪さん、私の”ヒーリングエナジー”
受けてみる?
白雪  姫
白雪 姫
……それは、魔法の一種ですか?
水無月  しの
水無月 しの
違うよ〜。リラクゼーションだよ。
手をこうするでしょ、耳の後ろに手をかざして…
ふわっとするでしょ?
白雪  姫
白雪 姫
……はい、なんだか心地よいです…
佐藤  まなみ
佐藤 まなみ
心の声(なにこれ?魔法の授業?)
数分後、白雪さんはすっかり元気になって保健室を
あとにした。
帰り道で私はそっと聞く。
佐藤  まなみ
佐藤 まなみ
ねぇ、白雪さん………昔、ほんとに魔法とか
使ってたの?
彼女はちょっとだけ笑って、
白雪  姫
白雪 姫
いえ。ただ……そうだった”気がする”だけです。
と、空を見上げた。
前世とか、魔法とか__全部、きっと今は関係
ないのかもしれない。
でも、彼女がその記憶をちょっと大事にしているのは、
悪いことじゃないと思った。
つづく🍎
次回「白雪さん、スマホと戦う」
(※スマホの設定ミスです)

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