第8話

✦︎ 𝑐𝑜𝑑𝑒 𝟷 「武器よさらば」
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2026/06/29 04:53 更新
武器とは何か
死とは何か
ヌルト
ヌルト
....__
貧しくても優しかった両親は北の赤旗が作ったAK-47アサルトライフルで死んだ
装弾数30発
中型の7.62x39mm弾
歴史上最も使われた殺戮兵器
この太い弾薬で父と母は蜂の巣になって
翌日、気が付けば僕は反体制派の武装ゲリラの一員となっていた
武器は 人の命よりも何百倍も 重い




















Eat shit糞喰らえ

僕は永遠に 武器を憎む
冥暦 2056年
東欧某国 
蛇黎
蛇黎
ホラ、行くぜ宝贝坊や
ヌルト
ヌルト
...
そんな幻想は胸にシマイ込み、どうやら僕はこの悪魔と契約をしなければならないようだ
蛇黎
蛇黎
若い子が増えてくれて嬉しいヨ。門出は新芽が紡ぐモノさ
ひょんな所から

ミン 蛇黎シェーリーと名乗ったこの武器商人ウェポン・ディーラーと 世界を渡る事になる






























蛇黎
蛇黎
さて、あまり時間がないんじゃ
高層ビル37階の渡り廊下を悠然と歩いて腕時計を忙しなく確認する老師ラオシー
蛇黎
蛇黎
時間通りに輸送したいんじゃが、何せこの国の内務省が税関でストップ掛けとる
蛇黎
蛇黎
まあ気持ちは分からなくもないが
蛇黎
蛇黎
だがワシらもこのド田舎にいつまでもいるなんてのは御免じゃ
カツカツカツ...
黒と紅の牡丹柄のチャイナヒールが踵を鳴らして真っ赤な絨毯を泳ぐ
蛇黎
蛇黎
君には入隊試験テストとしてワシらのお仕事を手伝って貰う
チャキ
ヌルト
ヌルト
...コレは
蛇黎
蛇黎
見た事ないかの?「H&K USP」
9x19mmパラベラム弾仕様。ライゼザイン製は性能が良いゾ
ひょいと手渡したのは自動拳銃P8
軽量で耐久性にも優れ、無骨な角形スライドが何とも野生的で痺れる格好良さだ
蛇黎
蛇黎
君の傭兵としての能力を存分に発揮できる優れ物じゃナ
蛇黎
蛇黎
問題は早期解決。早期必滅に限ル
蛇黎
蛇黎
今からワシの部隊の子らに合わせるが、選り好みは出来んぞ?
ヌルト
ヌルト
.....誰でも
蛇黎
蛇黎
まあ“ヌル”ならすぐ慣れそうじゃがナ
ヌルト
ヌルト
...そう










蛇黎
蛇黎
“フロル”、“イェニ”
悠々と歩き、今から入るドアの前に立つ二人の名を呼ぶ





フロル
フロル
マイロード、おかえり
イェニ
イェニ
あれ...冥さんその子
蛇黎
蛇黎
この子?
ガチャ
蛇黎
蛇黎
今から話ス
クスリと意地悪っぽく笑うと勢いよくドアを開けた





バタァン!(開)





蛇黎
蛇黎
ハイ注目ちゅーもーく



蛇黎
蛇黎
彼が「ヌルト」だヨ!
ニコニコ笑顔で背後からヌルトを引っ張り、“皆”の前に出して紹介する










その皆の反応は

《少年兵!?マジかよぉ~~~》

といったモノなのだが










ベル
ベル
...まァたガキが増えやがったか
ファヒル
ファヒル
新入りが少年兵?聞いてないぞ蛇黎シェーリー
ベリージェ
ベリージェ
一丁前いっちょまえチャカ持ってるじゃん。使えるのー?
蛇黎
蛇黎
ハイそんな事言わなーイ
口々と言いたい放題の部下たちに笑みを浮かべながら制止する

蛇黎
蛇黎
彼は今日ワシが雇った傭兵じゃ。本来なら今すぐ入隊の為の儀式誓約をしたい所じゃが...
天遊
天遊
げ...またやるんですか?アレを
うへ...といった顔でヌルトに同情の目を向ける天遊
蛇黎
蛇黎
今はそれより仕事じゃ
蛇黎
蛇黎
アリー!

カタカタカタ...
アリーグル
アリーグル
ん〜
「アリー」と呼ばれた男は自前のパソコンを動かしながら首を振る
アリーグル
アリーグル
変わらないよ。税関は足止め、内務省直轄のSSF特殊保安部隊はいつでも出動可能。「お話」を付けるには野蛮な連中だね
アリーグル
アリーグル
コンテナも占拠されそうで時間はない
蛇黎
蛇黎
業者には賄賂言い値で顔を引っぱたいたんたけどネ~
蛇黎
蛇黎
だが関税はそれより10倍は喰う。マッタク飢えた鬣狗ハイエナ共が。我々から着るモノ全てをブン盗るなんて100億年早いヨ
フッと余裕そうに息を吐く
蛇黎
蛇黎
つーことデ、ヌルト。要するに_
蛇黎
蛇黎
我々の輸送護衛オシゴトに命を懸けられるカ?
くるりと振り返って人を食ったような意味深な表情で問う
ヌルト
ヌルト
.....どうとでも
ヌルト
ヌルト
仕事の内容が把握出来ればそれで良い
下を見て素っ気なく返す
蛇黎
蛇黎
クハハ!そう来なくちゃナ
しかし蛇黎本人は満足そうだ
蛇黎
蛇黎
美花メイファ”!“天遊てんゆー”!出勤!!
パンパン!
すかさず手を鳴らして今回の護衛組を呼んだ










ーーーーー
ーーーー
ーーー










国道沿い高速道路_
蛇黎
蛇黎
『君かナ?内務省に告発した正義の審判者は』
《ハン、嬉しい事言ってくれるぜMr.極楽ヘヴンティ。流石、裏の戦争屋ピースメーカーは謙虚だな》
蛇黎
蛇黎
『生憎ウチの景気は良い。何処ぞの貧乏マフィアの端くれより商売上がったりだヨ』
《ケッ!、こっちの商売が上手くいかねぇのは全部イワン共のせいだ。陸路も海上も根こそぎ持っていきやがってあのイカれ女。手前てめぇが俺の忠告も聞かずにいつまで経っても腐れヴォルクスク人と手を組むからこうなるんだぜ?》
蛇黎
蛇黎
『勝ち馬に乗るのは渡世の常だ。お前は負けたんだヨ。商売にも勝負にも。仁義知らず?お前んトコの港湾開拓
         ・・・
で一体何人の人間を事故死させたんだカ。ケツに火が付くのは時間の問題だと言った筈だがネ』
《その話はもういいだろうが。いつまでも燻る問題じゃあねぇ》
蛇黎
蛇黎
『フフ、余裕がないナ。精々自分の安否を心配すべきダ』
蛇黎
蛇黎
『イワンは強いぞ?』
《あの狂犬とマトモに相対するバカが何処にいんだよ。古い話を持ち出しやがって》
蛇黎
蛇黎
『それなら話は仕舞いだ。低脳の犬の脳味噌は女帝ツァリーヌも喰わん。失せロ』
《てめッ!俺を裏切るのk》
ブチッ



蛇黎
蛇黎
ふぅ、金と道理の価値も分からない阿呆の相手は疲れるネ
ピッ
やれやれと言い、スマホを切る
美花
美花
老师せんせ,ソイツら全員ぜーいんアタシが殺してくるアル
ヌルト
ヌルト
.....(今の相手は、、欧州ヨーロッパの?)
後部座席にて蛇黎シェーリーを挟んで座る二人
美花
美花
亲爱的ダーリンに汚物を吐く人渣クズ绞肉ミンチ
ジャラ...
真紅のモーニングスターを手元に置き、さも当然そうに蛇黎の膝元に寄る
蛇黎
蛇黎
美美メイメイ、大丈夫じゃ。奴ら、ウチに喧嘩を売る前に北の狼に喰い殺されル
美花
美花
宾馆ホテルのヒト?
蛇黎
蛇黎
ああ、近いうちにまた会う事になるだろうヨ
美花の髪を柔くすいてケラケラと笑った
美花
美花
.....♡
蛇黎
蛇黎
そうダ、ヌル。新しい仲間はどうだイ?
右横に座ってずっと黙々と自身の機関銃マシンガンを肩に掛けて手入れするネルトに声を掛ける
ヌルト
ヌルト
.....特に
蛇黎
蛇黎
話すのは苦手カ?
相変わらずの取っつきのなさに思わず苦笑する
美花
美花
スレた奴ネ。老師ラオシーが聞いてんだからちゃんと答えろヨ
その様子を見てむむ...といった顔と共にシャー!と猫のように威嚇する美花メイファ
ヌルト
ヌルト
...馴れ合いは嫌いだ
フイ(横向く)
美花
美花
かーっわいくない小崽子クソガキネ!
その態度にまたぷくぷくと頬を膨らませて怒る
蛇黎
蛇黎
ヌルは 武器が憎いんじゃナ
ヌルト
ヌルト
...
蛇黎
蛇黎
分かる。が、これからはソレは通らン





ババババババババ!!!
天遊
天遊
老師ラオシー、お客様だ
突如、愉快な空間は車外の物々しい音で破られる事となる
蛇黎
蛇黎
予定より随分早いネ。マ、私怨かナ。怖や怖や
ワザとらしく肩をすくめて戯けて見せる
ヌルト
ヌルト
.....ねぇ、
蛇黎
蛇黎
ン?何かナ?
珍しく口を開くヌルトを面白そうに見る
ヌルト
ヌルト
この部隊の尾行者の扱いは?
蛇黎
蛇黎
そりゃあもう.....♪










蛇黎
蛇黎
見敵必殺サーチアンドデストロイ』ダ!










ヌルト
ヌルト
了解
ドドンッ!!ドドド!!!!
ダダダダダダダ!!!!
そう言った瞬間_颯爽と機関銃マシンガンを片手に空いた車上から武装した尾行車に向かって迎撃する
天遊
天遊
ヒュー♪良い音だ。流石に使い慣れてるな
その手際の良さにハンドルを握る天遊も笑みを隠さない










ドドドドドド!!バラララ!!!!
ヌルト
ヌルト
(左に2...右後方に3.....運転手は丸腰で1)
ドギャッ!!
「ギャア!?」

「畜生あの餓鬼ガキ!応戦だ!徹底応戦!奴らを高速道路から引きずり下ろせ!!」

「ありったけの弾をブチ込んでやれ!」
数多の弾頭を掻い潜りながら的確に敵の頭蓋と武器を破壊していく










バララララ!!パパパンッ‼︎‼︎
タタタタッ‼︎キュインッ!カキンッ‼︎ダダダダダッ!!!
天遊
天遊
ハハッ、アイツらてんで素人シロートだなァ。性能の悪い銃をバカスカ撃ちまくってるだけだぜ
凄まじい銃声にも臆する事なく揶揄う
ヌルト
ヌルト
...
ズダダダダダ!!ドドドド‼︎‼︎
蛇黎
蛇黎
どーだイ?ヌル
ヌルト
ヌルト
2つ潰した
蛇黎
蛇黎
上出来





ゴォォオ__
ドカァンッ!
天遊
天遊
派手に逝ったな
車のミラー越しで確認出来るのは派手な音を立てて横転して潰された車両が二つ。どちらも頑丈な仕様であろうが無様に炎上して半壊されている
蛇黎
蛇黎
脆いバンじゃの
美花
美花
チャカの音耳障りネ。モット静かに撃つのヨ!
ヌルト
ヌルト
...そんな無茶な
そう言われると流石のヌルトでも眉を下げて困ったような表情を作る
ヌルト
ヌルト
それに、今のは斥候下見。本命はすぐ来る
炎上する後方を垣間見て呟く





同時刻
同国内閣執務室_

焦りを滲ませた切羽詰まった声と、軽快で余裕のある口調が響く

「おい仲介屋ジェーン。話と違うぞ?何故本社の人間が此処にいるんだ。こっちは長らく平和続きで特殊部隊の真似事する連中しか雇ってない。誰が戦争屋極楽商会り合いたいんだか、、気が知れん」
「落ち着いてくださいよォ旦那」
「これが落ち着いていられるか⁉︎あの極楽商会スカーヴァティーを敵に回してこの先業界でどう息をしていくつもりだ!皆あの会社の息がかかっている。地の果てに逃げようとも奴らは俺の首を獲りに追ってくる。正しく猟犬だ」
「まあまあちょいと鎮まりなさいや。よく考えてみりゃあ良い。幾ら世界を牽引する商会だとしても今はマトモな武器も持たない手ぶらの商人。此処で奴らを仕留められる千載一遇の機会チャンスだとは思わねぇのかい?」
「な、、、ッだが奴らの大半は異邦人イロアスだとも!」
「おいおい若しかしてアンタもソレを信じてるクチか?冗談よしてくれ。そんなの全部パフォーマンスさ。そう言えば他の競合やマフィア共とは距離を置けるし何より敵避けになる。今の時代どの組織グループでも使ってる常套句セリフだ」
「それに、俺の口聞きで“部隊”も投入した。素っ裸の奴らは見事に骨の芯まで丸焦げだ。だからアンタはただ黙って部隊の連絡完遂を冷静に泰然と待つんだ。それこそボスの器ってモンだぜ?」
「........奴は此処で殺せると?」
 ・・・・・・
「運が良ければな」
スーツ姿の年配の男は焦燥を募らせ、険しい目で眼前の中華風の男を睨む
      ・・・
「もし....もしコイツが輸出されれば...ッ、この国は........」
「間違いなく戦争になりますねェ」
「だが...御安心なすって下さいや。給料分の仕事はしますよ」
黒椿
黒椿
こっちも歩合制ですから。奴らに一泡吹かせたりましょ
ニコッ





バババババ!!!パララ‼︎パララ‼︎
ドドドドド‼︎‼︎タタタタタッ!!パパパパンッ!!!
ヌルト
ヌルト
...(固い...尋常じゃない防弾仕様...めんどいな)
銃弾が飛び交う中、異常な耐久性の車両に違和感を持ち、少し眉を顰める
蛇黎
蛇黎
‼︎...残ってるのはシャンティガフ22黒鷲第22部隊か!


ブォォオオー‼︎
「よーぉ商会カンパニーさんよ、俺らと港までドライブしようぜ」


先程のバンとは打って変わり、重装の分厚い装甲車両が姿を現す
中に乗っている輩も上下BDU戦闘服装備。手持ち武器も彩り良い
一筋縄ではいかなさそうだ
ガタ
美花
美花
小鬼ガキンチョ退后一步退いて
ヌルト
ヌルト
!.....
天遊
天遊
お、出るか~
美花
美花
老师ラオシー请观看見ててね
専用武器モーニングスターにキスをして老師に振り向く
蛇黎
蛇黎
勿論





タン(屋根に乗る)
美花
美花
はーぁ、ヤっちゃうカ♡
美花
美花
天遊てんゆー!寄せて
天遊
天遊
へいへい、やっぱ運転詠子に代わってもらえば良かったぜ..!
キキキキ‼︎(車寄せる)





トッ
軽やかに飛ぶと瞬時に装甲車に乗り移り
美花
美花
バーン
 「!?」
ドスッ!
一番近くにいた兵士の喉を仕込みナイフで突き刺す
ジャラ...!!
美花
美花
 (6、7.....いや、8人。エラい装備ネ。誰も逃がさないヨ)
そしてその反動で半歩後退り、一瞬で中の人間全員を把握すると





美花
美花
ホングリエン
バキキッ!!
血を被った真紅の獲物を剥き出しにして










__ゴヂャッ‼️





全敵の頭を吹っ飛ばした
輸送船にて_
ファヒル
ファヒル
ジャベリンミサイルを防ぐとは中々だな
天遊
天遊
俺やる事なかったもんな〜。ハンドル握ってただけだぜ
詠子
詠子
あんさん操作下手やもんなぁ
天遊
天遊
あ?
乱
落ち着きなよー
ベリージェ
ベリージェ
わーたーしーもー行きたかった〜‼︎
イェニ
イェニ
流石に今回は残虐趣味じゃダメですよ
ベル
ベル
暴れ甲斐がねぇなァ
アリーグル
アリーグル
なくて何よりなんだけどね
フロル
フロル
マイロード、お腹、へった
蛇黎
蛇黎
よしよし、今新入りがタマゴ料理を作っとる。すぐ来るぞ~
大きな横長のダイニングテーブルで昼食を待つ一向











ジュゥゥウウ...
ガチャガチャガチャ
一心不乱にフライパンのタマゴを動かす音が聞こえる
ジクト
ジクト
慣れてるね
その様子を横から見ているジクト
ヌルト
ヌルト
よく作ってた
バシャバシャ(塩胡椒入れる)
ガチャガチャ
ジクト
ジクト
...
ジクト
ジクト
真逆とは思うけど、此処にある調味料全部入れてる?
ヌルト
ヌルト
、、、普通入れる物じゃないのか?
刹那、気まずい沈黙が流れる
ジクト
ジクト
......そう。オレはタマゴ苦手だからいいや
ヌルト
ヌルト
わかった










その結果どうなるのか
まあ...見越せるだろう










蛇黎
蛇黎
...............
カタン...
老師が無言でフォークを置く程だったという事は黙っておこう
この場にいる全員が思った










天遊
天遊
マッズ!!何だこりゃ!!!
ヌルト
ヌルト
......?
カチャカチャモグモグ










食に対する愛ほど誠実な愛はない

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