圭介くん鋭すぎない ? 図星なんだけど 。
待って 。私そんなに態度に出てたの ?
その場で話すのも難だったので
私達は川原に移動し, そこに座った 。
アイスはそこで食べ終えた 。
そして , 私は藍葉ちゃんや周りの女の子に
されたことを全て圭介くんに話した 。
それが原因で千冬くんに誤解され ,
拒絶されてしまったことも 。
圭介くんはただただ静かに , また時折頷きながら
話を最後まで聞いてくれた 。
そう言われると , 私は小さく声を出して
気が済むまで泣いた 。圭介くんは私の隣で
「 辛かったな 」と言いながら私が泣き止むまで
背中を摩ってくれた 。
確かにそうだ 。千冬くんは藍葉ちゃん達に
騙されてる 。千冬くんの誤解を早めに解くには
近道なのかもしれない 。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!