第22話

21 ︎︎☁︎︎*.
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2021/03/07 13:40
《あなたside》





あれから1週間。








次、リノに会うのは1週間後。








音沙汰はない。








正直、あの意味深な言葉が気になる。




(なまえ)
あなた
ふう……夜風に当たりにいくか……



あの言葉の意味を考えると、おかしくなりそう。








来たのはあの公園のベンチ。


(なまえ)
あなた
やっぱりここ涼しくていいなあ……



後ろからザッと足音がする。








まあ、公園だし誰でも通るから、そう思っていた。








どんどん、足音が近づいてくる。








もしかして、








そう思って後ろを振り返る。



アイエン
アイエン
ヌナ?
(なまえ)
あなた
あ、イエニ……?




なんだか、がっかりした自分がいる。








もしかして、リノかもしれない……そう思っていた。







心のどこかでリノの顔を見たいと思っている自分がいる。


アイエン
アイエン
ヌナ、危ないよ?せめて、もっと明るいところに行かない?




こんな時リノだったら、一緒に座ってくれた








そんなことを考える。



(なまえ)
あなた
夜風に当たりたくて、、
アイエン
アイエン
じゃ!俺も隣にいさせて!



そう言って隣に座るイエニ。







予想外だ。








夜空を眺めて、深呼吸してる。


アイエン
アイエン
どうしたの?
(なまえ)
あなた
あ、いや、なんでもない



なんだか、静かにしているイエニが不自然でじっ、と見つめていたみたい。


アイエン
アイエン
ヌナ、
(なまえ)
あなた
なに?
アイエン
アイエン
ヌナって好きな人いるの?
(なまえ)
あなた
好きな人……?




すきなひと……








パッと顔が思い浮かんだのは、リノ。








だけど、異性として好きなのか、ただの興味なのか、友達として好きなのか、それがまだ自分の中でわからない。



(なまえ)
あなた
うーん、、いないかな……
アイエン
アイエン
そっか、
(なまえ)
あなた
なんで?
アイエン
アイエン
ううん、なんでもない





イエニがふっ、と顔を逸らした。










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