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第6話

🐾
737
2025/04/12 15:05 更新
夾くんは、私の震える手を引きながら、


学校の外へと連れていってくれた。


夾くんの顔がすごく優しくて、見ているだけで、涙が溢れそうになる。
……。

何も聞いてこないのは、きっと彼なりの気遣いだ。
あなた
ごめんね、、私のせいで学校ッ
 
あなたは今、そんなこと気にしなくていい。
 
あなた
ありがとう、、、夾くん
 
別に、俺はなんもしてねぇよ。


少し照れながら、その言葉を口にする。


そういうところは昔から変わらないね。
なんか飲む?

自販機のほうを指差し、わたしに尋ねる夾くん。

あなた
ありがとう。でも大丈夫
わかった。
 
近くの公園のベンチに二人で座る。


夾くんのお陰で少しずつ落ち着いてきた。


さっきは少し動揺しちゃっただけ


あの家を出る時にこうなることくらい想像できた。


それでも、あの家をでたかった。


それに、


私は家を出たことを後悔していないし、


これからだって後悔するつもりはない。
あなた
ありがとう。夾くん、だいぶ元気になった
それは良かった。


怖いけど、これが私の選んだ道だから。








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