今日は待ちに待った美冬とのお出かけ
家の中にあるお気に入りの服をきて〇〇駅に集合した。
不釣り合いではあるが僕は美冬と一緒に話したりするのが楽しくてそのために少しでも釣り合えるように精一杯おしゃれして来た
やっぱり美冬は可愛い服着ててすごく似合ってる
美冬の行くところだからきっと可愛くておしゃれなお店ばっかりだろう
そう思っていた
でもどんどん進んでいくにつれて街の背景は暗く人が少ないところに入っていく
おかしい…美冬が全然喋らない
とうとう人がいないようなところで美冬は立ち止まった
…僕をいじめてたやつだ…
なんでここにいるの…?なんで美冬はここに連れてきたの…?連れてきたよって…?
罰ゲーム…?
怖い、怖いこわいこわい…なんで…?美冬…?
…ああ
忘れていた
人なんか信じちゃダメなんだった
ろくなことがない
一度信頼したらそのあとに崩されるものの方が大きい
どうやっても僕には救いの手なんて来ない
いや救いの手を差し伸べてもらおうとしてしまっている
僕から助けてと言わなきゃいけないけど
言ったって
無駄だな
あーあ…
やっぱり苦しい
やっぱり悲しい
やっぱり怖い
やっぱり人なんか信じちゃダメだ
やっぱり生きづらい
そのあとは殴られたり暴言吐かれたりしていたことしか覚えてない
でも何もかもどうでもいいと思った
帰ったって殴られて無視されて怒られて蹴られてお腹が空いたまま気絶するように寝て
起きてまた絶望して
「なんで生きてるんだろう」って思って
朝の支度して
学校行ったら僕が教室に入るだけでくすくす笑われて
必ずいつも僕のものが一つはなくなって
休み時間には蹴られて殴られて暴言吐かれて
勉強してても僕の頭が悪すぎてみんなについていけなくて劣等感いだいて
モヤモヤして体が痛いまま帰っての繰り返し
なんでこんなことしてまで生きてるんだろう
もういいや
もう何もかもどうでもいい
楽になろう
そう思った次に見えたのは
道路のミラーに写る
汚い赤色に染められた
汚い僕の姿があった
― 次のニュースです
本日(9月1日)午後10時42分
〇〇県〇〇市の〇〇街の道路で事故がありました
死亡したのは深潭葵さん13歳です。
この事故について警察は―
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。