第4話

銀山温泉の夜、絆の深まり
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2025/08/10 08:28 更新
 銀山温泉の露天風呂から湯けむりが立ち上り、雪が静かに降り積もる。湯船に浸かる天ヶ瀬、朴オノキ、キズィール、スパラキシスの四人は、さっきまでの緊張が湯の温もりに溶け、どこか穏やかな空気に包まれていた。インカム越しに仲間たちに伝えられた「和解の兆し」は、旅館の夜にほのかな温かさを添えていた。
キズィールは湯船の縁でバシャバシャと水をかき回し、明るく叫ぶ。「いやー、銀山温泉、マジで最高だな! こんなとこで心のバトルが解決するなんて、まるで映画じゃん!」彼はインカムを手に、再び実況を始める。「おーい、みんな! 銀山温泉、ただいま感動のフィナーレ! 朴と天ヶ瀬さん、ガチで分かり合ったぞ!」
「うるせーぞー! キズィール! 勝手に盛り上げるな!」朴が湯をかけ、キズィールが笑いながら避ける。だが、朴の口元には小さく笑みが浮かんでいた。湯の熱が彼の心のわだかまりをさらにほぐしたのか、さっきまでの苛立ちは影を潜めている。
スパラキシスは湯船の岩に寄りかかり、渋い声で言う。「まあ、キズィールのバカ騒ぎも、たまには役に立つってことだな」彼はインカムに話しかける。「お前ら、聞こえてるか? 銀山温泉、ひとまず平和だ。後は飯と酒で締めるぞ。誰かビール持ってこい!」
インカムの向こうから、仲間たちの「了解!」「ビール持ってくぞ!」という声が響く。旅館の夜は、男たちの笑い声で一気に活気づいた。
天ヶ瀬は静かに湯に浸かり、目を閉じていたが、ふと口を開く。「朴くん、さっきの話、ちゃんと聞いてた。正直に言ってくれて感謝するよ(酷すぎないかな???) 僕も、昔のやり方は…やりすぎだったかもしれないね……」その言葉は、いつもより柔らかく、まるで湯けむりのように朴に届く。
朴は湯の中で腕を組み、しばらく黙っていたが、やがて小さく呟く。
「…まぁ、俺も幼稚でした(んなわけないけどさ★) ...庇ってくれたこと、ちゃんと感謝してました。ですが、その難解な性格と言動をどうにか治さないといけませんね。直ちに、はい(願いを叶えるキャラクターとかいたら、即行で言うレベル☆ 神様、降臨しろ早く)」最後は軽く笑いながら言う。湯船の中で、二人の間に初めて軽やかな空気が流れた。
キズィールがその瞬間を見逃さず、ニヤリと笑う。「おおっと! これは歴史的瞬間! 天ヶ瀬さんと朴、ガチで友情の第一歩! インカムのみんな、メモっとけよ!」彼の声に、湯船全体が笑いに包まれる。
スパラキシスが朴の肩を叩き「ほら、朴。素直になったんだから、後は天ヶ瀬さんとガッチリ組んで仕事で結果出せよ。俺もキズィールも、ちゃんとフォローするからな」そのオッサンらしい落ち着いた口調に、朴は「ありがとう(泣) 俺、意地張って見栄張って、強がり過ぎちゃったぁ......(号泣)」と言いながら、スパラキシスに縋り寄った。
天ヶ瀬が立ち上がり、湯から滴る水を払いながら言う。「よし、なら決まり。朴くん、明日からの仕事、いつも以上に気合入れよう! 僕も君の力を信じてる。生理的に受け入れられる上司になれるよう、努力するからね」その言葉に、朴は一瞬目を丸くし、だがすぐに、わざとらしい笑いを作りながら湯をかける。
「あはは(棒) わはは(適当) ……(死にたい)」
湯船の外では、仲間たちがビールやつまみを持参し、旅館の宴会場に集まり始めていた。キズィールがインカムで最後の実況を入れる。
「銀山温泉、完全ハッピーエンド! これから宴会モード突入! みんな、急いで来いよ!」スパラキシスも笑いながら続ける。
「お前ら、遅れたらビールねえぞ。仕事の話は明日だ!」
雪降る銀山温泉の夜、湯けむりの中で男たちの絆が深まった。朴の避ける理由が明かされ、天ヶ瀬との間に新たな信頼が生まれた瞬間だった。宴会の笑い声が旅館に響き、銀山の夜は温かな光に包まれる。

おまけ
銀山温泉の宴会は大盛り上がり。キズィールとスパラキシスがインカムで仲間を実況中、天ヶ瀬が「使いすぎ!」と一喝。「仕事用だけど!?」と睨むが、朴が笑いながら「まあ、悪くねぇし」と呟く。キズィールは「チームビルディングっす!」と誤魔化し、スパラキシスが「今日だけ許して!」とフォロー。天ヶ瀬も苦笑し、「…じゃあ、乾杯」とジョッキを掲げる。雪降る夜、笑いと絆が温泉街を温めた。

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