第118話

好きだ。
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2021/03/23 08:23 更新











センラside









あなたのことが好きなんだ。



どうしようもないくらいに………好きなんだよ。




センラ
センラ
俺は…あなたが………ムグッ!?



いきなり口元を覆われた。




覆った犯人はあなたのようだ。



な、んで?


あなた
あなた
やめて……やめて…!!
センラ
センラ
………!?


あなたの手に力がグッと入る。



それと同時に息がしにくくなった。


ちょ、苦しっ……。

あなた
あなた
それ以上…言わないで………。



あなたの手は……かすかに震えている。


うつむきがちの顔は………今にも泣き出しそうだった。



分からない。



なにがどうなっているんだ。




あなたは………何を思っているの?


センラ
センラ
(ちょ……流石に苦しくなってきた……。)


限界が近づいているため、手を離してもらおうと軽くあなたの手をトントンとした。



あなたは目を見開いて、バッと勢い良く後ずさりした。


センラ
センラ
ぷはっ………ふぅ………
あなた
あなた
っ………また…ごめん………。
センラ
センラ
大丈夫、大丈夫…。それより……あなた…


やっぱり…俺のことは好きになってくれないのかな…

あなた
あなた
センラ……ダメだよ……。
センラ
センラ
………分かっとる…。
あなた
あなた
じゃあ…!!
センラ
センラ
でもっ!!それでも……それでも……っ………


その先を言ったら……もう戻れないような気がした。



心の中に閉まっておくことなんてできない。



この気持ちを………止めることなんてできない。




でも……あなたは俺の…浦島坂田船のメンバー全員の事を考えてくれている。


それなのに俺があなたの頑張りを壊してどうする。




だから………





          『好き』





その2文字も……口から出ることなく俺の中で溶けた。



あなた
あなた
ねぇ…センラ………
センラ
センラ
な、に………。
あなた
あなた
浦島坂田船……きっと長い船旅になるよね。
センラ
センラ
あぁ………。



ふと、顔を上げあなたを見ると、部屋のどこか一点をただただ静かに見つめていた。



その姿があまりにもきれいで………切なくて……胸が締め付けられる。



見ていられなくてまたうつむく。





沈黙が部屋を包む。






あなた
あなた
待ってるよ……………。





あなたがポツリと呟いた言葉……。



俺は思わずあなたを凝視した。




きっとこの船旅は長い…。



何年…何十年もかかるかもしれないのに…。




それでも…俺を待っててくれるの………。


センラ
センラ
あなた……?ほ、ほんまに…言っとる、ん?



声が震える。



情けない姿を見せているだろう。



こんな俺を受け入れてくれるのはメンバーと……


    

        君だけだ。






あなたは念を押すようにまたか細い声で、けれどもしっかりと口にした。





あなた
あなた
待ってる。何年も何十年でも。









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次で最後になりますかね………。なんだか寂しくなります……(๑°ˊ ᐞ ˋ๑)

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