第40話

39.マフラーの贈り主
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2025/04/23 12:29 更新
突然身体を引っ張られた私は、気が付くとハグリッドの小屋の近くの茂みの中にいた。
三人が小屋に入り扉が閉まるのが見えた。慌ててみんなを呼ぼうとした時、後ろから口を押さえられた。
しずかにしろ。
聞き覚えのある声が耳元で小さく聞こえた。慌てて振り返ると、そこには驚くべき人物が立っていた。
(なまえ)
あなた
むぐぅッ…!
私は思わずその人の名前を呼んだが、口を押さえられていたため、変な呻き声にしかならなかった。







ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
しずかにしろと言っただろう?
耳元で彼の吐息が熱くかかり、私は思わず身を固くした。金髪に碧眼のその人物は、ドラコ・マルフォイ、その人だった。


私たち、いつの間にかドラコに付けられていたんだ。
じゃあ、さっきの声はドラコの…?
私は頭の中でいろいろと考えを巡らせていた。すると、彼が耳元で静かに言った。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
大きな声を出さないと約束するなら…手を放す。
私がその言葉に静かに頷くと、彼は手を放してくれた。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
こんな時間に、こんなところで何をしていた?
ドラコにそう尋ねられ、私は返答に困って口をつぐんだ。彼に『賢者の石』のことを話すのは、良くない気がしたからだ。私が何も言えずドラコを見つめたまま黙っていると、彼は大きく息をついて言った。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
今すぐ寮に戻るんだ。
(なまえ)
あなた
えっ?でも、ハリーたちが…
一瞬表情を緩めたドラコの言葉に反論しようとすると、彼は再び厳しい顔付きで言った。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
ぼくの言うことがきけないのか?
(なまえ)
あなた
だって、また私が急にいなくなったせいで、みんなが心配するかもしれないし…
私が言うと、彼が下を向いてぼそっとつぶやいた。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
……心配してるのは、こっちだ。
(なまえ)
あなた
えっ?今、何て…
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
なんでもない。それより…きみが寮に戻らないと言うのなら、このことを寮監に通告する。
(なまえ)
あなた
それはやめて!
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
なら、ぼくの言うことにしたがえ。
(なまえ)
あなた
でも……
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
今すぐ寮へ戻るんだ。
ドラコがきっぱりと言った。
(なまえ)
あなた
あなたの言うことをきいたら…本当に告げ口しない?
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
ああ、約束する。
(なまえ)
あなた
じゃあ…
私は渋々ホグワーツの方に足を向けた。するとドラコがすれ違い様に小さくつぶやくように言った。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
 そのマフラー…よく似合ってる。
(なまえ)
あなた
ッ!!このマフラー…
私は驚いて後ろを振り返った。
(なまえ)
あなた
やっぱりドラコが、私に贈ってくれたのね。
私が目を見開きながら言うと、ドラコは慌てて答えた。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
なっ…!ぼくがきみに、クリスマスプレゼントなんて贈るわけがないだろう!
そう言って彼は、私から顔を背けた。
(なまえ)
あなた
わたし…クリスマスプレゼントだなんて、ひと言も言ってないけど…
私がそう言うと、ドラコは私の方をチラッと見て、また顔を背けた。あまりに一瞬でドラコの表情は見えなかったが、彼の耳は真っ赤に染まっていた。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
とにかく、きみは早くホグワーツにもどれ!
彼は顔を背けたままそう言うと、私の背中をグッと押した。


寮へ向かってひとり静かに歩いていると、ちらちらと小雪が降りはじめた。吐く息は白く、身震いするほど寒くなり、私は思わずマフラーに顔をうずめた。すると冷たかった私の頬は、ほんのりあたたかくなった。

このマフラーは、ドラコからのクリスマスプレゼントだったんだ…。そう思いながらマフラーに顔をうずめていると、私は頬だけでなく心まであたたかくなった気がした。

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