前の話
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火薬の匂い
目の前に突き出された剣
部隊の奴らは全員後ろにいる
「化け物が!」
味方はみんな後ろを向き、一目散に逃げ出す。目の前にいる敵がそれを見てニヤリと笑い、剣を動かない俺に刺す–前に剣が折れた。茫然とする敵に向かって–
「誰が化け物だ!」
辺り一面炎で覆われた。
「うわぁ…骨も残さず火葬とは。素晴らしい。」
「ふんっ」
体に付いた埃や塵を払う。
「おーい。早く戻ってこーい。」
「呼ばれているぞ」
「早くいきましょ?」
「うぅ…疲れた…」
騒がしくも五人で生成された『化け物部隊』は自国へ歩いて行った。軍服の背にある三つのかぎ爪を燃え尽きた敵に向けて。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。