午後の光が 、
街の広場を 柔らかく照らしていた 。
今日は ヒーローが最初に現れたという
一年で一日だけの 特別な日 。
毎年この日は
こうして 島の各地で盛大なお祭りが行われる 。
特に 、 山脈近くにある東側のこの街では
色とりどりの屋台が並び 、
人々の笑い声と音楽が絶えず響いていた 。
人混みの端で そう小さく呟くのは
佐伯イッテツ 。
そんな彼の手を
宇佐美リトが 引っ張って連れ出そうとする 。
二人の間に入ってきたのは
緋八マナ 。
三人のヒーローの会話に 、
近くの子供が気付いた 。
その一言で 、
一気に周囲が騒つき 、 賑やかさが増す 。
リトが一人一人と会話をする 。
この距離感が
ヒーローの人気が高い理由でもあるのだろう 。
イッテツの指指す方向には
一つの屋台があった 。
ある程度 街の人達と話し終えたリトが
戻ってきて 、 三人で ウェンの屋台へと向かう 。
リトが軽くウェンの頭を叩く 。
すると 少し痛がるフリをしたウェンは
頬を膨らませて 、
揚げたての香りに
更に人が集まってくる 。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。