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第13話

#番外編 ホワイトデー
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2026/03/14 03:00 更新










  バレンタインが無事に終わって、
  落ち着いてきた頃。

  そういえば、と思い出す日がある。
  日本発祥、ホワイトデーだ。

  まあ私結構忘れかけてたけど……





はいあなた、結構自信作!
二人で協力して作ったんだ
あなた
あ、ありがとうございます



  綺麗にラッピングされた、
  二つのクッキー。

  いつもこれで、何気に楽しみだったりする。



あなた
大事に食べますね
また感想もね
今年は特に自信作なんだ
あなた
はい!



  我が家のホワイトデーは温かい。
  みんなで手作りして、お母様がいた頃は
  料理が上手だったから特に華やかだった。









  そんな穏やかな時間も、一応婚約者の
  男の訪問で見事に騒がしくなる。




花散 光士郎
さあ琉那、選べ。
オレが厳選に厳選を重ね、
選び抜いた手作りの菓子たちだ
あなた
えっと……うん?
花散 光士郎
この中から一番を選べ。
来年からはそれを基準に考える



  当たり前のように来年のことを
  考えている光士郎は相変わらずだけど……



あなた
いや、こんなに食べれないから
紫陽花 権兵衛
だから言っただろう……
八重桜 純
ごめんね。光士郎を説得は
僕たちには無理だ
あなた
逆に誰ができるのよ……



  たまに馬鹿なのか天才なのか
  わからない行動をする光士郎を
  凡人の私は一生理解できそうにない。

  とりあえず目の前の山積みにされた
  お菓子が入っている袋や箱の
  主張が強すぎるのはわかる。



あなた
まあ、全部美味しそうだけど……
花散 光士郎
当たり前だ。
このオレが作ったんだからな!



  心なしか輝いているようにも見える
  見た目も綺麗なお菓子たち。


  光士郎ってこういうの器用よね。



あなた
全部は無理だけど……
私のこと考えて作ってくれた
だけで、私は嬉しいよ



  光士郎だってあんな態度だけど、
  私のことを思って作ってくれたのは
  なんとなく伝わってくる。


  お父様やお兄様だって、
  下手なりに工夫して頑張ってくれているから。



あなた
だから、ありがとね。光士郎。
来年はちゃんと一個にしてよ?
花散 光士郎
………



  とりあえず、なんとなく
  見た目に惹かれたものでも選ぶ。

  何個かは貰っておかないと、
  勿体無いし申し訳ない。



花散 光士郎
貴様は欲がないな
あなた
いや、欲とかじゃないから。
というかこのお菓子たちは
どうするつもりなの?
花散 光士郎
…………おい、下僕
あなた
え、押し付けるの……?










  その後みんなで父と兄すら呼び出して、
  最終的に使用人も頑張って完食しました。
  純は途中でパフェにしようと
  どこからか持ってきた容器に
  お菓子ぶち込もうとしてました。

  そういう妄想にあとはお任せします。




  ホワイトデー忘れてて危なかった……

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