
はぁ、とため息をつきながら、時計を見る。3:27。やっと次の台本が終わった。
ユエルが書く時は、1時間ぐらいで終わるのに、俺は5時間もかかってしまう。
しかも、何度もやり直して、これで5回目。
俺の書く台本なんて、最悪だ。
次は今日のカルテ。外科もなかなか大変だな、。
今は6時。もうすぐみんなが起きる時間だ。
ひづみんとみっちゃんは夜勤だから、朝ごはんは、4人分か。
寝不足でフラフラする足を引きずって、一階へ向かった。
顔色悪いって気づかれちゃった。もっと上手に隠さないと、、
みんなに負担をかけれない。だって、俺が迷惑をかけてるから、、
誰にも相談できない、俺のこと。
俺は、嗚咽を殺して、泣いた。
なさけないな、、
ピコン(スマホ)
仕事のLINEを確認するついでに、
Youtubeを立ち上げる。
今日投稿した動画は、、あんまりハイプされてないや。低評価もあるし。
コメントを見ると、賞賛のコメントが並ぶ中、どうしてもアンチが目立ってしまう。
「音質最悪」
「本当にVOSING?信じられないぐらい下手」
「最年少だからって舐めんなよWWW」
ショップをひらけば、俺のグッズは売れ残ってる。
それだけならよかった。でも、
「こいつと関わってるやつ、全員やばそ」
ああ、また俺のせいだ。俺のせいでみんな悪く言われる。
エゴサをひたすら続けた。出てくるのは、ブラフラの悪口ばかり。
全部、俺のせいだ。
泣き声がおおきくならないように、布団にくるまる。
俺が上手な台本を書けないから。
俺がいい歌を撮れないから。
俺が劣等感を抱いてるから。
俺が、グループに存在してるから。
そう思った瞬間、背中がゾクッとして、自分を罰しないと、と思った。
カミソリ取り出す。袖を捲り上げて、
ザシュ ザシュ
もっと。もっと。
俺が悪いんだから。痛いのは当たり前ーー
ザシュザシュ
俺は、自殺をしてしまう子たちの気持ちがわかんないって言った。
今でもわからない。
だって、みんなは、どうしようもないから死ぬしかなかった。
俺は、どうにかできるのに、しなかった、最低なやつだ。
紙を取り出して、大きく書く。
「遺書」
止まらない流血が、紙を赤く、染め上げる。
俺は存在しない方がよかった。俺がオーディションに受かったのは間違いだった。
書き終えて、スマホを見る。
たまたま鬱診断サイトがあったから、死ぬ前の余興に、と試してみた。
結果:鬱進行度100%
すぐに専門の医療機関を受信してださい。
俺は、病院に行く価値もない。
今日、みんながいない間に、消えようと思う。
大切な人たちを、傷つけないためにーーー

















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。