第62話

061 こんがらがる
2,099
2018/08/14 11:27 更新
あなた
や、まだくん...?
涼介
久しぶり


いやいや!!なんでここにいるの?この人、さっきまでライブしてたよね??ってか、髪の毛、なんか濡れてない?




それより!!!!!




親友は、いつになったらトイレから
戻ってくるわけ!?




早く戻ってきて、って連絡しようとしたら
涼介
俺が頼んだ、〇〇さんの親友に、
...〇〇さんに会わせてって
あなた
は??


衝撃発言に頭が追いつかない。じゃあ、何?
親友と山田くんはグルってこと?




だから...ここも予約してた??




そうすれば、さっきの謎が解かれる。
でも、待って...。




もう会えないって先に言ったのは、山田くんだよ?それに、またこんなところで会ってるのを、写真に撮られたら!
あなた
...帰る
涼介
待って!


出ていこうとしたのに、山田くんに腕を掴まれる。
あなた
離して


自分でも驚くほど、低く冷たい声が出た。その一瞬、山田くんの掴む力が緩んで、隙をついて、抜け出そうとした。




だけど、
涼介
言い逃げはずるいだろ


山田くんのその言葉に足を止めずにいられなかった。




振り返ると、いつもあんなに余裕そうにしているのに、今は悲しそうな顔をしていて。




山田くんは席に着いたのに促されて
向かい側の席に着いた。




無言のまま過ぎていく時間。その間に
料理が運ばれてきて。
涼介
...とりあえずお腹空いたし、食べよっか
あなた
...うん


久しぶりに山田くんと食べた料理はきっと美味しいんだろうけど、空気が重すぎて美味しいと思えなかった。




食べ終わってから、山田くんを伺っていたら
目が合って、
涼介
あのさ...


バツが悪そうに口を開いた。

プリ小説オーディオドラマ