いやいや!!なんでここにいるの?この人、さっきまでライブしてたよね??ってか、髪の毛、なんか濡れてない?
それより!!!!!
親友は、いつになったらトイレから
戻ってくるわけ!?
早く戻ってきて、って連絡しようとしたら
衝撃発言に頭が追いつかない。じゃあ、何?
親友と山田くんはグルってこと?
だから...ここも予約してた??
そうすれば、さっきの謎が解かれる。
でも、待って...。
もう会えないって先に言ったのは、山田くんだよ?それに、またこんなところで会ってるのを、写真に撮られたら!
出ていこうとしたのに、山田くんに腕を掴まれる。
自分でも驚くほど、低く冷たい声が出た。その一瞬、山田くんの掴む力が緩んで、隙をついて、抜け出そうとした。
だけど、
山田くんのその言葉に足を止めずにいられなかった。
振り返ると、いつもあんなに余裕そうにしているのに、今は悲しそうな顔をしていて。
山田くんは席に着いたのに促されて
向かい側の席に着いた。
無言のまま過ぎていく時間。その間に
料理が運ばれてきて。
久しぶりに山田くんと食べた料理はきっと美味しいんだろうけど、空気が重すぎて美味しいと思えなかった。
食べ終わってから、山田くんを伺っていたら
目が合って、
バツが悪そうに口を開いた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。