「橋本くん…」
「私、好きだよ橋本くんのこと。昨日は逃げちゃってごめんね」
私は正直に言った。
「俺も好き」
橋本くんはこちらを見て笑った。
「だから今ここで終わってしまうのが嫌なんだ」
「…うん。そうだよね」
私も空を見上げる
太陽はどんどんと沈んでいく。
なのに空は明るくなっていく。
私はとっさに橋本くんの手を握った。
「理玖くん…」
私は初めてそう呼んだ。
理玖くんもぱっとこっちを見る。
「これで最後だね。もっと話したかった。」
「俺も。七花ちゃんといろんなとこ行きたかった。」
その間も無情に降ってくる。
分裂した隕石はもう地上に到達していた。
「まさか本体が日本に落ちるなんてね
私とことん持ってないや」
そう言って微笑を浮かべる。
すると理玖くんは手を引き寄せて私を抱きしめた。
「七花ちゃんの運は悪くないよ。俺と出会ってくれてありがとう」
「…うん」
もう空には大きい大きい隕石が近づいている。
涙が出てきた。
「もう……ここにはいられないね」
「そう……だな」
「さよならみんな」
「バイバイみんな」
「さよなら理玖くん」
「バイバイ七花ちゃん」
その日隕石は落ちた。
熱い熱い隕石が。
青い星は無くなったのだ。
end
あとがきはしばらくしたら出します(











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。