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第1話

僕と祖母のお話
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2022/10/04 13:45
僕は、小さい頃祖母が大好きだった。
それは今でも変わらない。





変わったのは、僕の中の祖母。






〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・

僕が生まれた頃、両親は離婚した。

その時から僕の祖母は僕たちの家に来ていた。

朝起きて、僕と姉を保育所へ送り届け
洗濯、料理、掃除をする。

僕の母親はトラックの運転手だったため、あまり家に居られないので
祖母が母親がわりだった。

保育所の頃、
『あなたのお父さんとお母さんは?』
とか何かと聞かれて
僕は
『ばあちゃんがお母さんで、お母さんがお父さん。だってお母さんあんまり家にいないもん』
というようなことを言ったのをうろ覚えている。
その頃から毎週金曜日夜に祖父の家に泊まり、日曜日の夕方家に戻る生活をしていた。

保育所の退所式、小学校の入学式は祖母が出てくれていた。

時が経ち。
僕が小学校5年生くらいの頃に
母親が僕の姉を使って祖母を家から追い出した。
僕はそれをものすごく嫌がり、
『ばあちゃんがじいちゃん家戻るならうちも転校してそっち行く』
と言っていたのが気に食わなかったらしく、
祖母を追い出してから母親は1日だけ家を出た。

祖母が祖父の家に戻ってからの小学校の卒業式・中学校の入学式は、誰も来なかった。

中学に入ると、土曜日にでも部活がある為
祖父の家に泊まりに行く回数が減ってしまい、
さらに祖母に僕らを育てるというような『仕事』がなくなって
少し前からあった『メニエール』が酷くなり、
入院する回数が増えた。

1度目の退院の時、祖母がどのような感じになっているか気になった僕はちょうど部活もなかった為
久しぶりに泊まりに行くと。

その時は本当に、辛かった。


祖母
祖母
!?
あんた誰!???!
僕
え、うちやお??
いつものように隣で寝ていると
急にびっくりした顔で聞いてくる祖母。

……その表情は本当にびっくりして
動揺している顔。

この時に僕は
『認知症は、怖いものなんだ』
と思った。


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
 お久しぶりです、神城です!

久しぶりの新作ですが
実はこれも僕の実話です。

小説…と言うよりかは
うろ覚えの記録、と言う感じでしょうか。
恐らく短編になると思います。

最近仕事が忙しすぎの大変すぎて
テンション低いです。
(小説書けないのもあります……)

ですが、これからも僕を
よろしくお願いします(?)


そーいえば先日、
会社の先輩とONE PIECEの映画見てきまして
ウタのファンです笑

カラオケでTot Musica 歌えるように
頑張っている神城でした。。

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