私は戦闘体制を取り一歩動く
髪と髪の隙間を銃弾は通り
一発、敵に向けて撃った
そんなことを呟いているのは
聞こえなかったのか呆気に取られていた一同
なんて上から目線で言ってくる彼らを
見てため息をついていると腕をぐいっと
引っ張られた
彼女が腕を強く引っ張ったせいで
手に持ってた銃がカンッと地面に落ちる
敵は四方八方から私たちに向かってくる
何も言わずポケットナイフを抜いて
相手の急所を一瞬で断つ
そう言うと彼女は苦虫を
噛み潰したような顔をした
なんて言いながら歩き出した
私は地面に落ちている銃を拾い
5人の後ろを歩いていた
彼は私の隣に来てそう言ってきた
葛葉さん達との距離は広がっていく
にっこりと笑顔を彼に見せつける
彼は予想外だったのかキョトンっと
口を開けていた
そう言って彼から視線を外す
歩幅を広げ彼の前を歩き始めた













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!