そう言ってアンシナは私の手を取って自分の胸へ押し当てる。ほんとにいつも無意識にこういうことをするのがずるい。無邪気っていうか、何も考えてないっていうか。ㅎㅎ
そうやって決めポーズをする。少し子どもっぽいところも、私があなたを好きな理由の一つ。
私たちが体育館の方へ近づくと、掲示板にクラスが張り出されているのが見えた。それと同時に、周りにいた生徒たちがこちらに視線を向ける。こういうことは、正直言うと、私もアンシナもよくあった。でも、芸能人でもなんでもないし、やっぱり恥ずかしい。こういうのって、本人たちは聞こえないように言ってるんだろうけど、
全然聞こえてくるんだよねㅎ
「えなにあの2人...」
「女の子可愛すぎ」
「男の子もヤバいよめっちゃイケメン」
「すっごい美人」
「スタイル良すぎ」
「かっこよすぎだろ」
「芸能人?」
アンシナはいつも通り、なんなら軽く笑ってる。
ずるいよなぁ、なのになんで彼女作らなかったんだろう。私としては嬉しかったけど。
私だって男の子には告白されたり、
可愛いねって言ってもらえたりすることは多かった。
だから別に慣れてないわけじゃないけど、恥ずかしいんだもん。しかも、今日は入学式。
こんなに目立つ予定じゃなかったのになぁ、ㅎ
アンシナにはつい強気な女の子になってしまう。
アンシナにこの気持ちを伝えて関係が崩れてしまうくらいなら、この関係が一生続いてほしいと思ってしまう。
背の高いアンシナが私たちの名前を探す。
まさかとは思いつつ、少し期待してしまっている自分がいた。
急にテンションが高くなるアンシナに笑ってしまう。
可愛いㅎㅎ
神様ほんとにありがとう、、、‼
やっぱり私は幼なじみという関係を壊せないけれど、
ラッキービッキーなのかもしれない。
思わず笑みがこぼれてしまう。
2人で目を合わせて笑い合う。
私たちは家から近い学校に通ってるから知り合いは多いはず。だけど、一緒になれて嬉しいのはアンシナと親友だけ。親友も実は同じ学校。方向は違うんだけどね。
???「あなたー!!」













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。