今日は土曜日で明日も休みで二連休。
「はーー学校一週間しんどかったなーとりあえずこの2日間はゆっくりしよ🙄」
「でも早く学校行きたいな……話したいな…西畑と(小声)」
家にいると西畑と話したい、学校に行きたい、と思ってしまう。
クラスのLINEグループを開いて、彼の名前を探してみた。
「これだ!どうしよう、追加してもいいかな…」
彼のプロフィールは至って普通の男子高校生でアイコンは多分、、卒業式に友達と撮ったものなのかな?
その後ろに女の子の影が入ってる、、、嫌というか、、モヤモヤしてしまう。
そんなプロフィールをずっと開いたままでいた。
「やっぱいいか…」
追加せずにそのプロフィールを閉じた。
でもその後も何回も確認していて、それも無意識だった。気づけば開いてるみたいな。
「いやいやそんなに開いても追加しないんだったら見るな!!自分!!!」
そう言い聞かせた。
ついに月曜になった。
いつもよりなんかすごい楽しみ!
今日は西畑とどんな話するんだろうとか何か起きるかなとか考えてたらいつのまにか口角が上がっていて
「今日はちょっと髪型変えてみようかな?」
いつもはどストレートの髪もちょっとだけ内巻きにしてみた。
気づいてくれるかな?可愛いって思われるかな?
ウキウキしながら準備をした。
もう自分恋してるよな。うん。
大橋先生はもういいや。今は西畑の方が、、
好きだから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。