第26話

ホストクラブ 【不破湊】
15,427
2022/11/06 05:40 更新
チャラ男
お姉さん聞いてる?
あなた
……だからいきませんって
チャラ男
そんな事言わずにさ!1回だけ!飲んでかない?
私は知ってる。そうやってホストクラブに行くと沼っちゃうって。
チャラ男
あ〜、ほら!あの看板みてみ?あの人もいるんやで!
あなた
…!
あなた
かっこいい……
見知った顔だった。
だって、それは私の大好きな


不破湊だったから。
あなた
……
チャラ男
どう…?
あなた
ちょっとだけ…ですよ
チャラ男
マジ?ありがと!!お姉さん!
そう。ほんの少しだけ。喋ってみるだけだから。
どうせ私なんて相手にされないだろうし
カランカラーン
ホスト
あ、いらっしゃい!初めてましての方だね
ホスト
こっちこっち!ここ座って!
あなた
失礼します…
ホスト
お姉さんこうゆうとこは初めて?
あなた
まぁ、はい。
ホスト
そんな堅苦しくなくていいよ!ほら、飲んで!
……まぁふわっちがくるとは限らないもんね。それに、私を接待するホストさん、可哀想だな。私無愛想だし。
ホスト
あ、ごめん!ちょっと代わってもらうね
あなた
……?
あなた
わかりました
ホスト
不破さん!ちょっといいですか!すぐ戻るんで!
今、不破さんって……
不破湊
おー!おけおけ!良いよ
不破湊
あ、君が姫?
あなた
え、あ、はい……
不破湊
そんな緊張せんでええよ
優しく笑う顔……どうみたってふわっちだ。
いつもみてる、あのふわっち。
不破湊
隣、大丈夫?
あなた
は、はい……
不破湊
お酒、減ってないけど苦手なん?
あなた
苦手ではないんですけど、ちょっと緊張してて…
不破湊
あー!そゆことな!
あなた
……あの
不破湊
ん?
あなた
いつも配信みてます……!
不破湊
え!!配信みてくれてんの?!
あなた
はい!
不破湊
まじか!嬉しいわ
あなた
元気に配信してくれるおかげで、私も元気になれます
あなた
本当、ありがとうございます
不破湊
こっちのセリフやて!!いつも見てくれてありがとなぁ!
優しく私の頭を撫でる大きな手。
触れられるだけで胸が高鳴る。
不破湊
そーいや、名前なんだっけか
あなた
あなたです!
不破湊
あなたちゃんか!
不破湊
いい名前やね!せっかくだし、あなたって呼んでいい?
あなた
……是非お願いします!
不破湊
それと、敬語やなくてもええよ〜!俺も、もうタメだし。
あなた
じゃあタメで!
不破湊
うし!よろしくな!あなた!
なんか、ホストじゃないみたい。
喋ってるだけで楽しい。ずっと一緒に居たい。
ずっと、ずっと。



【30分後】
不破湊
いやぁ、そんでさぁw
あなた
ふふw
不破湊
あ、あなた笑った!やっぱり笑った顔が1番やな。可愛ええよ
そんな簡単な言葉にまた私は嬉しくなる。
ホスト
不破さん!指名ですー!
不破湊
あ……まじか
すると、不破さんは1度こちらを見てから、またホストの方とお話をはじめた。
不破湊
ちょっと他の方に代わってもらえへん?
ホスト
え、どうかしたんですか?
不破湊
いや、ただ気分が乗らないから…
ホスト
まじですか。珍しいすね。じゃあ他の方探しときますね。指名された方に見つかると面倒なので、もう店あがっていいすよ
不破湊
まじでありがと。
聞こえないふりしてたけど、全部丸聞こえだった。なんだか申し訳ない気持ちがこみ上げてきた。
不破湊
ごめん、あなた。店そろそろ上がるから、店の前で待ってて
あなた
私なんかの為にそこまでしなくてもいいと思うけど……邪魔だったら出てくし…
不破湊
…あなた。待っててね。
その瞬間、強く手を握られた。
圧に負けて、首を縦に振ってしまった。
5分後
あなた
まだかな…
ホストクラブでふわっちをまってる。
それだけで、嬉しかった。幸せだった。
でも、やっぱりどこか申し訳ない気持ちがある。
ふわっちは私だけのものじゃないから…
不破湊
あなた、おまたせ!
振り返ると、さっきとは違うような服装をしたふわっちが居た。
不破湊
いこっか
そう言うと、ふわっちは私の手を引いて歩き始めた。


不破湊
俺ね。いつもはこんな風に喋べったり、来てくれた人を連れるなんてことしないんだ。
あなた
えっと…?
不破湊
ホストに来てくれる女性にはさ、大体全部偽って、笑いたくもないのに笑ってさ
不破湊
でも、あなたの前だとなんかさ…
不破湊
素でいられるっていうか……
不破湊
まだ会ったばっかりなのに……そう思うんだ。
やっぱ変かな。俺
あなた
変じゃない
あなた
変じゃないよ。そう言って貰えるだけで凄く嬉しい。
嬉しい。だけど、ふわっちはホスト。みんなにも言ってるかもしれないなんて少しだけでも思ってしまう。だから、やっぱり私なんかじゃダメ。
あなた
だけど、私なんかよりもずっと良い人が居るよ。
不破湊
……あなたは俺に興味無い?
あなた
そんなことないよ。ずっと好き。だけど…
その瞬間、私は思いっきり抱きしめられた。
不破湊
俺がホストだから…嫌なん……?
さっきとは違う。震えた声。本当のことを言っていいのかもしれない。
あなた
別にそんなんじゃなくて……
あなた
ただ、捨てられるかもしれないのが怖いの……
あなた
私もまだふわっちと会ったばっかりなのに気持ち悪いでしょ?笑
不破湊
そんなことないで、素直やと思う。
不破湊
……俺ホストだけどさ
不破湊
あなたの事は……本当一目惚れっていうか…ホストとして有り得ないことやけど…その…
不破湊
好きになったから
不破湊
付き合ってくれへん……かなみたいな…
あなた
……本当に私でいいの?まだ会ったばっかだし…
不破湊
あなたがいいの。
甘い声で囁く彼の声は私の心をくすぐった。
あなた
よろしく…お願いします
不破湊
え!?マジ?!?!
不破湊
よかったああ……
あなた
そんなに…?w
不破湊
いやマジでもう心臓ばっくばくよ!!
あなた
ふわっちらしいね
そう笑いながら私達は夜の街を歩いた。


















おはようございます。あ。です。
今回のお話は、リクエストから作りました。
個人的に上手く進まなかったので、またいつか書こうかなと思います。
読んでくださりありがとうございました。

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