私は知ってる。そうやってホストクラブに行くと沼っちゃうって。
見知った顔だった。
だって、それは私の大好きな
不破湊だったから。
そう。ほんの少しだけ。喋ってみるだけだから。
どうせ私なんて相手にされないだろうし
カランカラーン
……まぁふわっちがくるとは限らないもんね。それに、私を接待するホストさん、可哀想だな。私無愛想だし。
今、不破さんって……
優しく笑う顔……どうみたってふわっちだ。
いつもみてる、あのふわっち。
優しく私の頭を撫でる大きな手。
触れられるだけで胸が高鳴る。
なんか、ホストじゃないみたい。
喋ってるだけで楽しい。ずっと一緒に居たい。
ずっと、ずっと。
【30分後】
そんな簡単な言葉にまた私は嬉しくなる。
すると、不破さんは1度こちらを見てから、またホストの方とお話をはじめた。
聞こえないふりしてたけど、全部丸聞こえだった。なんだか申し訳ない気持ちがこみ上げてきた。
その瞬間、強く手を握られた。
圧に負けて、首を縦に振ってしまった。
5分後
ホストクラブでふわっちをまってる。
それだけで、嬉しかった。幸せだった。
でも、やっぱりどこか申し訳ない気持ちがある。
ふわっちは私だけのものじゃないから…
振り返ると、さっきとは違うような服装をしたふわっちが居た。
そう言うと、ふわっちは私の手を引いて歩き始めた。
嬉しい。だけど、ふわっちはホスト。みんなにも言ってるかもしれないなんて少しだけでも思ってしまう。だから、やっぱり私なんかじゃダメ。
その瞬間、私は思いっきり抱きしめられた。
さっきとは違う。震えた声。本当のことを言っていいのかもしれない。
甘い声で囁く彼の声は私の心をくすぐった。
そう笑いながら私達は夜の街を歩いた。
おはようございます。あ。です。
今回のお話は、リクエストから作りました。
個人的に上手く進まなかったので、またいつか書こうかなと思います。
読んでくださりありがとうございました。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。