第41話

誰が好きか
52
2024/04/05 03:38 更新
(なまえ)
あなた
おはようございます〜
職場に着き自分の持ち場へ行く
(なまえ)
あなた
はぁぁぁ…
稲成先輩
稲成先輩
朝から大きいため息だね?大丈夫?最近なんか疲れてない?
わざわざ私の元に来て心配してくれてる
(なまえ)
あなた
大丈夫です!ちょっと仕事が嫌だなぁって思っただけなので!
稲成先輩
稲成先輩
そっかぁ…確かに仕事したくないよねー
もう…わかったらどこか行ってくれないかなぁ…

稲荷先輩嫌いってわけじゃないんだけどね…






















仕事終わり!
さて!帰ろう!

…と思ったら案の定パワハラ上司に仕事を押し付けられた…
稲成先輩
稲成先輩
大丈夫?俺も手伝うよ
なんか今日の稲荷先輩すごい絡んでくるよなぁ…

でも確かにこの量は1人では終わらない…
(なまえ)
あなた
お願いします…
稲成先輩
稲成先輩
素直でよろしい!ねぇ…この仕事終わったら少し呑みに行かない?お酒飲める?
(なまえ)
あなた
ま…まぁたしなむ程度ですが…
レンくん達心配するだろうなぁ…

でも久しぶりにお酒飲みたいかも!!
稲成先輩
稲成先輩
どうかな?嫌なら断ってもいいけど
(なまえ)
あなた
いえ!せっかくのお誘いなので行きます!
稲成先輩
稲成先輩
よかった!じゃあ早く終わらせないとね
(なまえ)
あなた
はいっ!
さっさかさっさかと2人で上司に押し付けられた仕事を終わらせる
稲成先輩
稲成先輩
ん〜っ…やっと終わったね
(なまえ)
あなた
ありがとうございます〜!
そうだ!レンくんに言わないと!今日遅くなることとご飯いらないってことを!
(なまえ)
あなた
ちょっと行く前にお兄ちゃんに連絡していいですか?
稲成先輩
稲成先輩
うん!いいよ
レンくんに電話をかける
ヘタレン
ヘタレン
もしもしっあなたちゃん?この番号あなたちゃんだってイケが言ってたから…
(なまえ)
あなた
うん!私だよ!今日遅くなる!ご飯もいらないからイケくんに伝えてくれる?
ヘタレン
ヘタレン
えっ!?そ…そっか…わかった
電話が切れる

ヘタくんは意外にもあっさりだなぁ
(なまえ)
あなた
お待たせしました!行きましょう
稲成先輩
稲成先輩
うん!























『いらっしゃいませ〜』
稲成先輩
稲成先輩
よし!今日は俺の奢りだから好きな物いっぱい頼んでよ
(なまえ)
あなた
やったぁ!ありがとうございます!
日頃のストレスを発散するぞぉ!!

って言ってもストレスなんてないんだけどね!
……多分

お酒におつまみにいろいろ頼んで…
(なまえ)
あなた
ふぅー…久しぶりにお酒飲んだぁ
稲成先輩
稲成先輩
あなたちゃんもう顔赤くない?それ何杯目?
(なまえ)
あなた
まだ全然よぅてませんよぉ!2杯目ですからね!
フワフワする〜…なんか頭もぼーっとする〜…

けど私は酔ってないのだぁぁ!
(なまえ)
あなた
はぁぁ…稲荷先輩聞いてくださいよォ…お兄ちゃんったら朝から喧嘩してて〜…
稲成先輩
稲成先輩
え?喧嘩?お兄さんとあなたちゃんが?
(なまえ)
あなた
あ〜違いますー…イケくんとヤンくんですー
稲成先輩
稲成先輩
……え?どゆこと?
(なまえ)
あなた
だぁかぁらぁ…イケくんとヤンくん………あっ
待って私何言ってるの!?やばい…一気に酔いが覚めた…
稲成先輩
稲成先輩
イケさん?ヤンさん?あだ名かな?お兄さんはひとりじゃないってこと?
(なまえ)
あなた
あぁぁあの!忘れてください!!なんかよ酔ってて!意味わからないこと話してました!あははっ!
稲成先輩
稲成先輩
そ…そうなの?
そこにあったグラスを一気飲みする

あぁぁあ危ない…誤魔化せたかな…
稲成先輩
稲成先輩
あなたちゃん…あの…大丈夫?お酒一気飲みは良くないよ?
(なまえ)
あなた
んぅ…はぁい
一気に酔いが回った…『くるくるふわふわ』だぁ…
稲成先輩
稲成先輩
と…とりあえず今日はもう帰ろうか!
(なまえ)
あなた
もう帰るんですかぁ?
稲成先輩
稲成先輩
そんなフラフラじゃ心配になるよ…ほら行こ
(なまえ)
あなた
はぁい〜…
渋々立ち上がって歩こうとすると…

ふらっと足がもつれて
稲成先輩
稲成先輩
危ないっ!
(なまえ)
あなた
わっ…
危ない…転ぶところだったぁ…

稲荷先輩が受け止めてくれたからよかった……
(なまえ)
あなた
……稲荷先輩?もう大丈夫ですよ?
稲成先輩
稲成先輩
あっ…ごめんね!外出ようか
なに焦ってるんだろう…

稲荷先輩に支えられながら外を出ると冷たい風が吹いてる

火照ったからだを覚ましてくれるようだぁ
(なまえ)
あなた
ん〜!冷たくて気持ちいい〜…
腕を広げて風を浴びようとしたけど稲荷先輩に止められた
稲成先輩
稲成先輩
あぁほらっ…離れたらまた転ぶよ?
(なまえ)
あなた
えへへっ…すみません〜
稲成先輩
稲成先輩
タクシー拾う?歩いて帰れる?どっちにしても送るけど
ここから家までは歩いて行ける距離…
(なまえ)
あなた
いえ!私ひとりで歩いて帰ります!
稲成先輩
稲成先輩
そんな状態で危ないよ!もう…そんなフラフラで…
そう言うと稲荷先輩は抱きしめてきた
(なまえ)
あなた
あ…あの?稲荷先輩?
稲成先輩
稲成先輩
ごめんね…俺も少し酔ってるみたい
抱きしめられながら、どうすればいいのかもわからず…
稲成先輩
稲成先輩
あなたちゃん…俺ずっとあなたちゃんが…
(なまえ)
あなた
え?
稲荷先輩の手が頬に…

え?待って?顔が近付いて…まさか!!
ヤサグレン
ヤサグレン
ちょっとここ外なんですけど?
(なまえ)
あなた
ひゃああ!?ヤサくん!?
稲成先輩
稲成先輩
うわぁ!ごめんなさいっ…
ヤサグレン
ヤサグレン
あれ〜?あなたじゃん…こんなところで何してるの?
な…なんかヤサくん笑ってるけど心が笑ってない!?怖い!!
稲成先輩
稲成先輩
えっと…お兄さんですか?すみません俺酔って…
ヤサグレン
ヤサグレン
あぁー!飲んでたんですね。へぇぇ…?
笑顔からの横目で私を見る…思わず私も目をそらす

こっち見ないで!!怖い!!怖いよぉぉ
ヤサグレン
ヤサグレン
でももう大丈夫なので!俺が連れて帰ります
(なまえ)
あなた
わわっ
怖い笑顔のヤサくんに腕を引っ張られ稲荷先輩から離れる
稲成先輩
稲成先輩
あっ…ちょっと…
ヤサくんに引っ張られ歩く
(なまえ)
あなた
ご…ごめんなさい先輩〜!ありがとうございましたぁ
しばらく無言のヤサくんに連れられ…
ヤサグレン
ヤサグレン
ねぇ
(なまえ)
あなた
ひゃい!
ヤサグレン
ヤサグレン
本当にアンタって隙だらけだよね
アンタ呼びされた!?
(なまえ)
あなた
えっと…ごめんなさい…
ヤサグレン
ヤサグレン
あいつに何されそうになったかわかってる?
(なまえ)
あなた
は…はい…多分…
まだ酔ってるのか分からない頭で一生懸命考える…

多分あれは…キスされそうになったのかな…?
ヤサグレン
ヤサグレン
多分?それ確信してないってこと?
(なまえ)
あなた
あぁいえ!わかってます!確定ですよね!?
決めつけるのもダメだと思って多分と言ったがこれはダメだったなぁ!
ヤサグレン
ヤサグレン
教えてあげるよ
(なまえ)
あなた
うわわっ
腕を引っ張られ道の隙間に入る

って狭!!何ここ!

ヤサくんに抱きついてる形になって…動いても逃げられない!

動く度にヤサくんが顔を赤くしてピクっと体が跳ねてる
ヤサグレン
ヤサグレン
っ…ちょっと動かないでっ…
(なまえ)
あなた
あ…ごめんねっ
素直に動くのをやめる
ヤサグレン
ヤサグレン
ふぅ…全く…それで?こんな所に連れてこられたけど…何されると思う?
(なまえ)
あなた
えぇっと…なんでしょう…?
ヤサくんの息が耳にかかってくすぐったい
ヤサグレン
ヤサグレン
あ、そう言えば…マセがあなたの耳攻めると楽しいって言ってたなぁ
(なまえ)
あなた
へ!?
いつ言ったの!?マセくん!?耳なんて責めてないよね!?しかも内緒じゃないの!?
ヤサグレン
ヤサグレン
んっ…
(なまえ)
あなた
ひゃっ!
えっ…えっと!耳にキスされてる!?
ヤサグレン
ヤサグレン
一応外だからね?声我慢して
(なまえ)
あなた
ひぇぇ…
ヤサグレン
ヤサグレン
ふっ…酒くさい…
チュッチュと音を立てて耳にキスしてくる…

無理無理!こんなの…

ビクビク反応してると

背中に手を回されさらに耳を責めてくる
(なまえ)
あなた
ッッ…
声我慢するのに必死で何もできないっ

そう言えば…稲荷先輩がしようとしてたことを教えるって言ってたよね!?
(なまえ)
あなた
って!稲荷先輩絶対そんな事しようとしてないよ!
ヤサグレン
ヤサグレン
っ…うるさ…耳元で叫ぶのやめてくれる?
至近距離でつい叫んでしまった…
(なまえ)
あなた
あ、すいません…
ヤサグレン
ヤサグレン
確かにそうだね…今はそんな事しないと思うよね
今はって…いつかやられるってこと!?
ヤサグレン
ヤサグレン
じゃあさっきのあれね…なにされそうになったか…
頬に手を添えられ、鼓動が速くなり顔も赤くなる
(なまえ)
あなた
や…ヤサくんっ…あの
もうだめだっ…キスされる!

思わず目を閉じるけど…何も無い…

恐る恐る目を開けると悲しそうな顔で見つめるヤサくんがいた
ヤサグレン
ヤサグレン
……嫌だったらさっきみたいに暴れたり大声出しなよ…
(なまえ)
あなた
え…?
意外だ…てっきりキスされるのかと思ってた
ヤサグレン
ヤサグレン
わかってるよ…ショタも言ってたし。あなたが好きなのは俺だけど俺じゃない
ん?え?何の話?どゆこと?
ヤサグレン
ヤサグレン
少なくとも…俺のことは好きじゃないだろ?
(なまえ)
あなた
ま…待って…どういうこと?
ヤサグレン
ヤサグレン
俺は鏡音レンでもあなたが知ってる鏡音レンじゃないんだよ!アイツらと同じじゃない…
(なまえ)
あなた
ヤサ…くん?
酔ってるせいかあまり頭も回ってない…
ヤサグレン
ヤサグレン
ねぇ…あなたの好きな鏡音レンってどんな奴?優しいやつ?かっこいいやつ?それとも可愛い方が好きなのか?
(なまえ)
あなた
ま…待って待って!どういう事なの?
時間が止まったかのように静かになる
ヤサグレン
ヤサグレン
ねぇ教えてよ…俺のこと好き?
ヤサくんが弱々しくも強く抱きつく
(なまえ)
あなた
ヤサくん…
ヤサグレン
ヤサグレン
誰かに取られるんじゃないかって焦って…あなたを傷付けてしまうんじゃないかって思うと…怖い
抱きしめてるヤサくんが震えてる

そんな風に悩んでたんだ
(なまえ)
あなた
…確かに今の私は鏡音レンくんが好きってだけで誰レンが好きなんてまだ無いかもしれない…
ヤサくんを優しく抱きしめる
(なまえ)
あなた
でも…私はヤサくんのこと嫌いじゃないよ!
ヤサグレン
ヤサグレン
…てことは好きでもないのか
(なまえ)
あなた
え!いや!そういうことではなく…
慌てて言うとヤサくんがフルフルと震え出す
ヤサグレン
ヤサグレン
ふっ…あはははっ!はぁ…よかった…
(なまえ)
あなた
や…ヤサくん?
ヤサグレン
ヤサグレン
じゃあキスしてもいい?
再び頬に手を添えられ顔が近付く
(なまえ)
あなた
あ…ぅ…はいっ
ヤサグレン
ヤサグレン
なに『はいっ』て…急に敬語になって…本当に可愛い…
そう言うとヤサくんは優しく唇を重ねてくる
(なまえ)
あなた
んっ…
唇が離れると顔を赤くしているヤサくんと目が合う
ヤサグレン
ヤサグレン
…もっとしたいけど…みんな怒ってるから早く帰らないとね
(なまえ)
あなた
え!?みんな怒ってる!?なんで!?
ヤサグレン
ヤサグレン
さぁ?なんでだろうね?
そう言うと隙間から出て歩いていく
(なまえ)
あなた
ま…待って〜!んぅわっ!
ヤサグレン
ヤサグレン
危なっ!
転びそうになった所をヤサくんに抱きしめ支えられる
(なまえ)
あなた
え…えへへ…ごめんね〜
ヤサグレン
ヤサグレン
この酔っぱらいが……ほら行くよ
手を繋いで歩いてくれる

しばらく歩いて私はヤサくんの言われたことを思い出す…

『あなたが好きなのは俺だけど俺じゃない』…

なんかすごく深いこと言われたなぁ…
みんなもそんな風に思ってるのかな

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