~夜桜藍side.~
久し振りに
皆で過ごす時間が心地よかった。
でも、それは突然聞こえた声で
終わりを告げた。
______え?あれは...まさか
翔命のお母さんはそう俺らに目もくれずに言って
乱暴に翔命の腕を引っ張った。
...ッ。止めなきゃッ
琳斗......?
無情にも翔命は
彼のお母さんに引っ張られて帰っていった。
2人が去った後、
さっきまで賑やかだったはずの俺らの”秘密基地”は静寂に戻ってしまった。
俺がそう提案すると
皆は顔を見合わせた後、俺の方を向いて
そう言ってくれた。
__さぁ、返してもらおうか。
~Notside.~
~翌日~
藍と遊馬そして琳斗は
”とある場所”に向かって歩みを進めていた。
3人がやってきたのは
とあるお店だった。
窓から店内の様子を見ると
見覚えのある男の子がテキパキと働いていた。
カランッ…)
翔命が藍たちから
指定された場所に行くと其処には既に3人は居た。
藍がそう言うと
奥から星音と樹、そして__
しびれを切らしたのかのように
藍が静かに、けれども怒気を含んだ声を発した。
琳斗がそう言った次の瞬間__
~新明翔命side.~
あの後、母さんは逮捕されて
俺は解放された。
そして
俺は皆が昨日から準備していたことを知った。
星音と樹が母さんのことを調べたらしい。
そして俺のバイト先を
らんらんと遊馬と琳斗が絞ってたらしい。
……結局俺は皆に救われたんだ、
でも、俺は心の何処かで
「助けて欲しい」
そう、思ってたんだろうな。
俺を救ってくれたのがあの5人で本当に良かった。
心からそう思う。
俺はもう、一人なんかじゃない
_____強いられた独りぼっちにさよなら。
《第一章》当然になった理不尽の中で ~Fin~



















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。