...正午過ぎ...
あなた|ンン...
何故か気持ちよく起きた。
あなた|え!?、
目の前、めっちゃ近くで
スヤスヤと寝ている蒼弥サンがいて
その驚きで声を上げてしまったので、
慌てて口を塞いだ。
でも、遅くて...
橋本蒼弥|おぅ、起きた??
あなた|コクッ
ゆっくりと目を開けた蒼弥サンは
笑顔でそう言った
橋本蒼弥|あなたチャン、めっちゃ可愛かったよ♡
あなた|((え、?))
ふと体に違和感を覚え、
布団の中をみると
そこは、裸の私に布団がかかっているだけだった。
そして、思い出した。
今朝シタ事を。
あなた|あ、((恥ず!))
慌てて顔を布団で隠した
だんだん顔が赤くなって行くのがわかった
橋本蒼弥|なんで隠すの??
そう言って蒼弥サンまで布団の中に入ってきた
あなた|何でもないですよ
橋本蒼弥|何でもなくないでしょ~
もう一度布団から顔を出すと
蒼弥サンまで顔を出した。
そして、私の後頭部に手を回した。
橋本蒼弥|あなたチャン、俺と付き合ってよ。
あなた|え、??
橋本蒼弥|本当は一目惚れなんだけど、
あなた|((私もなんだけど、))
って心で思ったつもりが、
声に出ていた。
橋本蒼弥|ほんとに!?
あなた|はい、よろしくお願いします。
橋本蒼弥|あなた、大好き。
あなた|私もです。
私の言葉を発し終わると
後頭部に回していた手を自分の方に寄せ、
キスをした。
シタドキドキと
後頭部に持ってきた蒼弥サンの手と
今のキス、
全てにドキドキしすぎて
私が私じゃないみたい...。♡
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!