シーン....
張り切って大声を出したはいいものの、Broooock以外の5人は冷めた目でこちらを見つめるばかりだった
場の雰囲気を盛り上げようとしてあげたのに!!
こんな子に育てた覚えはありません!!
僕に子どもなんていないけど!
...といっても細かいこと何も決めてね〜〜〜〜
いや、ね?
なんとなく「こうしたいな〜」っていう理想像はあるんだけどさ?
それを言語化できるほど掘り下げていないというか〜なんというか〜
こういう行き当たりばったりな部分は改善しないとな、本当
とりあえずフワッと説明してゴリ押ししようそうしよう!!
流石の僕でも笑顔で自殺するなんて異常行動はでき...るけどやりたくはないね
というかNakamuは心配性だな〜
契約で僕から皆に危害を加えれないようになってるのにいちいち確認するなんてさ
僕だったら「ゲームやろう」って言われた瞬間に二つ返事で了承するのに!
面倒くさい男はモテないぞ!
僕男だから女心とか微塵もわかんないけど!
なんかきんときの戸惑った声が聞こえた気がしたけどしーらね!
そもそも説明だの証明だの、そんな「他人から聞いた言葉」だけで判断するのは自身の視野を狭める行動
それは僕の『信条』を揺るがす行為、だから許容できない
敵とか無関係の人間なら興味の対象にすらならないから別にいいんだけど、これから協力関係になる人たちだからね〜
そういうことも僕がしっかり教えていかないとね!!
とりあえず別次元に地がある空間を作って今いる環境と同じ重力、空気、光度、その他諸々の条件を設定
これで向こうに行った瞬間死亡!みたいなバッドエンドにはならない!はず!
後は〜あらゆる能力を掛け合わせて想定される死亡状況に応じて即時に治療・復活できるようにして〜っと
案外「不死」の法則よりも「仮死」の法則の方がめんどいんだよな...
「不死」は死なないように外傷や衝撃から生命活動を司る器官に守護系の加護を付与すればいいけど、「仮死」は一度死んだ状態から蘇生する謂わば自然の摂理に反する法則を組まなきゃいけないからなー
しかもそれを無限に等しい別次元の空間全体に適応させなきゃいけないとか!!
こんな普通じゃできっこない魔法を操るなんて文字通り神業ですね!!
さっすが僕だな〜
あとはここをこうしてあーしてちょいっとやったら...
うん!オッケ!!
そんじゃあみんなで仲良くレッツ転移!!!
(この間0.01秒)
———Nakamu視点
ったく、さっき会議室に戻ってきたばっかりだっていうのに...
彼奴...もう少し順序と礼儀いうものを考えろよ!
毎度毎度説明無しに意味わからん場所に飛ばしやがって
大方ここはあなたが言っていた「死んでも即復活する特殊な空間」なんだろう
確か仮死の次元空間だっけ?
文字通りすぎるだろ、ていうか名前なっが
でもおかしいな
俺以外のメンバーが見当たらない
気配も探っているけどここには俺一人しか飛ばされていないようだ
確かに6対1と言っていたけど、「6人で共闘」とは言っていないからな
偽りはなくとも相手が自分の都合のいいように解釈するように誘導する言葉運び
つくづく正確の悪い...
気づけば目の前にはあなたが立っていた
ずっと気配探知してたのに相変わらず此奴の気配を感じ取ることはできなかった
今はそれどころじゃないっていうのは分かっている、けど...
こんなに短時間で何度も次元の違いを見せつけられるとプライドが傷つくってもんだ
元々負けず嫌いの俺にとって、あなたの存在はとてつもなく不快で、憎くて、
そして何より、悔しくてたまらなかった
「此奴には一生勝つことも、追いつくこともできない」
そう本能で理解させられてしまうから
そうやって最初から「負け」を認めてしまう自分自身にも反吐がでそうになる
半ば八つ当たりのようにあなたを睨みつける
そういってニコリと笑みを向けてくる辺り、確信犯なんだろうな
それが一層腹立たしい
なんで此奴を満足させるためなんかに俺達が巻き込まれなくちゃいけないんだ
でも契約を交わしてしまった以上友好的な関係を築いていかなければ
白尾国の安寧と発展のために此奴を利用する、そう考えれば苦でもない
分身魔法...
分身体のクオリティにもよるけど、かなり魔力消費量が激しい高位魔法だったはず
それを6体同時に出して、しかも俺達相手に戦える程度の力を持ってると仮定すると...
駄目だ頭痛くなってきた
此奴の辞書には「常識」というものは無いのだろうか
...それ絶対シャケかBroooockかきんときだろ
よく考えたら心当たりある奴結構多かった
まぁ彼奴らはかなりの戦闘特化の能力だから余程のことがなければ大丈夫か
というかこの空間について全く触れてなかったけど、本当になにもないな
契約水晶の空間と似てるけど、何か違う
何処か孤独感を感じさせられるというかなんというか
うまく言葉に出来ないけどこっちの方が集中はしやすい


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。