第19話

第16話
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2025/03/29 05:26 更新
シャークん
シャークん
...どこだここ



周囲を見渡すと先ほどまでいた会議室とはうって変わって、どこかの自然豊かな山に飛ばされたようだ



恐らくこの場所でさっきからずっと言っていた「ゲーム」とやらをやるということだろう



他のメンバーは...視界に捉えられる範囲にはいないな



気配も感じられない、最悪一人で戦うしか無いか



いつ奇襲を仕掛けてくるかわからない以上全神経使って警戒しておかねーと



護身用で持っていたお気に入りのナイフは...まだ出さないほうがいいな




何より彼奴の気配は俺の力量では感知できないほどだ、今も見られている可能性がある



情報戦では相手のほうが圧倒的に有利なんだから自ら自身の使用する武器の情報を与えて不利になる状況を作る訳にはいかない




シャークん
シャークん
.......




目を閉じて精神を統一する



確かに気配で相手を見つけることはできない



なら他の方法で見つければいいだけの話

















...聞こえた、10時の方向



息を吸う音、履く音、風を切る音、服が擦れる音



気配は感じられない、ということはこの音の主は他のメンバーではなくあなただろう



目標ターゲットから此方に向かってきてくれるのは好都合




...「アレ」、使うか



これで死ぬようなタマだとは思えないし、仮に死んだとしてもそれまでの奴ってことだろ



彼奴は俺達を『サイキョウ三国』に匹敵する強豪国にすると宣言したんだ



別に疑ったりはしていないが、それが口先だけではないことを証明してもらうとしよう



お前が俺等を試すというのなら、俺も「お前あなた」を試してやるよ








(なまえ)
あなた
やっほー僕が到着したy...?!
シャークん
シャークん
.......




音の方向から目標ターゲットが浮遊していたことは把握済み



だから着地の瞬間を狙って攻撃を繰り出したが、回避され失敗



だが体制を崩すことに成功、このまま連撃して押し通す



(なまえ)
あなた
ちょっとちょっと?!
(なまえ)
あなた
僕まだ何も説明とかしてないんですけど?!
(なまえ)
あなた
というかその目の色どうしたの?!
(なまえ)
あなた
さっきまでそんな色じゃなかったでしょ!!




初手の攻撃から12撃目、目標ターゲットが後ろに大きく跳躍



距離を離され攻撃の間合いから外れた



距離約20m、正面からの特攻でダメージを与えることは不可



攻撃はしてこない、回避・ディフェンスに充填をおいている



フェイント、多属性の魔法を織り交ぜて相手の行動を観測・分析



最良、最善、最高の攻撃手段を探る




シャークん
シャークん
お゛らあ゛!!!
(なまえ)
あなた
...あれ理性吹っ飛んでないか?
(なまえ)
あなた
原因はあの異質な眼なんだろうけど...




はいはいはい、此方シャークんと「ゲーム」をやりに来たはずの第三の僕です



とか言ってる場合じゃないんだよ?!



到着した直後、というか着陸する前に攻撃されたんだが?!



僕ちゃんと移動したあとにゲームの説明するって言ったよね?!



でも僕臨機応変に対応できる大人(?)だからこのまま始めちゃいます!



ルールと言っても基本なんでもありの無法ゲームだからな〜



例えるなら水泳の公式大会の自由形みたいな!



あれバタフライ泳いでも失格にならないらしいよ!



でもみんな「自由形」って聞くと「クロール」を連想するって本当謎だよね



っと余計なこと考えてないで目の前のこの状況をどうにかしないと...



(なまえ)
あなた
とりあえず『視て』みるかぁ...



僕のこの銀白色の右目は「慧眼」と呼ばれる魔眼のひとつ



魔眼とは、魔力を消費することで各種類の魔眼の特殊な効果や恩恵を得ることが出来る能力を持った眼のこと




これだけ聞くとチートのような性能だと思うかもしれないが、実はそれほど便利なものじゃない



ほら、よくあんじゃん?



強すぎる能力にはそれ相応のデメリットが有るっていうアニメとか小説とかによくあるバランス調整機能



これも例に漏れずそんな代物なんで使い所が難しいんだよね〜



そもそも魔眼を持つ生命体は両手の指があれば余裕で数え切れるほど希少な存在



僕だって自分以外の魔眼所持者に会ったこと無いし、というか他にいるかどうかすら正直怪しい



そして皆さんが一番気になっているであろう僕の「慧眼」の効果は〜...



「視界に映る、もしくは僕が考えている物事や生物の本質・結果・良し悪しを正確に判断する」



簡単に言えば僕が知りたいと思う対象の真実や情報をすべてめこの眼を通して知ることが出来る!



これすんごい便利だよ?



だって宿題で意味わからん問題出されても瞬時に答えが頭に浮かんでくるんだもん!



学校行ったこと無いから宿題をやるなんて経験したこと無いけど



ということで早速そのめちゃ怖い黒い目の正体を丸裸にしてやんぜ!!!



視てる間に攻撃されて死亡とかクソダサい終わり方は絶対に避けるために後ろに大きく飛んでシャークんを観察する






(なまえ)
あなた
(『反転眼』:使用時は目の色が黒く変色し、身体能力が飛躍的に上昇。ただし使用中は思考力・判断力が低下し、残虐性が高くなるため、視界に入る生命体に対し非常に攻撃的かつ敵対的になり手当たり次第に虐殺を始める。)
(なまえ)
あなた
ふ〜んなるほどね〜?
(なまえ)
あなた
...要は本能や直感の赴くままに相手を攻撃しまくる殺戮兵器になったってことね?!
(なまえ)
あなた
しかもご丁寧に身体強化と攻撃力上昇のバフまでついてやがる!!
(なまえ)
あなた
何だよそれチートじゃん?!
(なまえ)
あなた
これゲームなんですけど?!
ゲームバランス崩すのやめてもらっていいですかね?!
シャークん
シャークん
お゛らあ゛!!!
(なまえ)
あなた
うわっっぶねぇ!!!
(なまえ)
あなた
聞いちゃいねえこの暴走機関車!!
(なまえ)
あなた
そのキレーな顔の横についてる2つの耳はお飾りですか?!



えー皆さん、わたくしは先程「魔眼所持者に会ったことがない」と証言しましたが、前言を撤回します。



自分の眼の前にいました。



なんて早いフラグ回収でしょう。



もう本当に白尾国は何回も僕の想定を上回ってくれるなー!



ほんっと飽きない!!ほんっと楽しい!!



魔法の熟練度だってこの年齢にしてはかなりの熟練度だし!!









あーたのしい



もっともっとあそびたい



でもまだまだじつりょくがたりないから、あそべない




もっと、もっと、もっと





















ころしあいたいなあ....!!!!!









第14話 Nakamuとの会話にて、『転移した瞬間襲いかかってきた人』


答え:シャークん でした☆



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