次の日の学校。
やたらめったらと距離が近い上鳴。
覚悟してて、とは言われたけれど
こんな感じなの?と疑問がわく。
あまりにも私の名前を呼んで
べったりくっつくもんだから、
周りにもものすごく怪しまれた。
否定をするのが大変だった。
天然な轟は、上鳴に
『中島と上鳴は付き合ってるのか、そうか。』
と勝手なことを吹き込まれて
信じてしまっていた。
困るってそれは!!!
三奈以外の女子はまったく事情を知らないから、
みんなキラキラとその大きな瞳を輝かせて
私を見つめてくる。
雄英は、学校生活がハードで
私たちは全然恋愛など楽しめていない。
だからか、恋愛に関する話がみんな、
だーーーいすきなのである。
そのキラキラした瞳に気おされて、
私はため息をつく。
みんなは今日の夜のことを
心待ちにしているようだった。
まだあと二時間授業あるのに。
ワクワクしているみんなとは反対に、
私は自分が何を体験したのか
皆に話さないといけない、という
恥ずかしさとプレッシャーで
ずーんと気分は沈むばかりだった。
あーーー、本当にどうしよう。
すごく気が重い。
今日はいろんな意味で、
眠れない夜になりそうだ。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!